高すぎる日本の高等教育費

昨年から今年にかけての長男の教育費が2,683,900円。大学進学をめざす子どもにこんなにお金がかかるとは知らず、仰天。諸先輩からは警告があったにもかかわらず直面しないとわからないものですね。親の苦労もさることながら、親がこれだけ負担できない子どもは、特別優秀でもなければ最初からスタートラインにはつけない現実は、どう考えても良いこととは思えない。
子どもの権利条約を批准してから今年で10年目を迎える日本政府に対して、この1月、国連子どもの権利委員会が2度めの勧告をだしました。そこには、日本の学校における公教育が、貧しい家庭出身の子どもには負担できない私的教育によって補完されなければならない状況に懸念を表明し、高校を卒業したすべての生徒が高等教育に平等にアクセスできるよう、カリキュラムを見直すことを強く求めています。東京都の定時制高校の閉鎖に対して再検討することも勧告していますが、どれだけ国や都がこれを真剣に受け止めるでしょうか。
日本の親はおとなしすぎるのかもしれない。親の経済力で子どもの教育へのアクセス権が制限される、こんなのおかしい!と思いませんか?*2,683,900円の内訳
大手予備校授業料 1,100,000円(交通費含まず)
受験料       214,000円(4校分/センター試験含む)
成績調査書      3,600円(9通)
入学一時金     370,000円(滑り止め大学に/返還されない)
入学金・前期授業料 996,000円
卒業証明書       300円(郵送料、振り込み手数料含まず)市議会議員・森下のり子