計画は二転三転 保谷駅南口再開発ビルに新たに浮上した保留床のゆくえは??

 保谷駅南口再開発事業はいよいよ今年(2004年)9月事業認可を受け、権利者はビル内に留まるか、他へ転出するかの判断を迫られる段階に入りました。市民が待ち望んだ駅前整備ではありますが、情報公開、市民参加の手続きは不十分なまま進行しています。
そもそも、Ⅱ街区の4・5階に出店を予定していたスポーツ施設が撤退、その後床の取得者は現われず、市が買い取って公民館、図書館にするという唐突な行政発表に、市民ならず議会も仰天。
さらにここにきて、Ⅰ街区のキーテナント(スーパーマーケット)が床面積を1/4に縮小し、空きスペースにはⅡ街区に入る予定であったパチンコ店が移動。結果としてⅡ街区の地下に約700㎡の買い取り手の定まらない保留床が発生したということです。床価格は約4億円と試算されていますが、これをまたもや市が取得などということがあるのでしょうか。
加えて、Ⅱ街区は今のところ建築者(注)も定まっていません。来秋までに決まらなければ市が直接建築にあたるということですが、そうなればマンパワー、資金調達など市の負担が増大し、保留床も含め新たなリスクを抱え込むことになります。
すでに見切り発車の再開発事業ですが、先行きの不安は増すばかりです。

(注) 建築者;再開発事業では建築をデベロッパーに代行させるケースが多い。資金調達や保留床の取得を施工者(市)が行わないですむメリットがある。