自己改革が必要な西東京市議会!?

議員定数が30人から28人へ削減

西東京市議会議員の定数を現在の30人から28人に改めるという提案が、12月11日に議員から提案され、急遽、議会運営委員会の日程を追加して審議が行われましたが、1日では結論がでず、議会最終日まで結論が出せないままとなりました。結局、本会議の開始を午後2時過ぎまで遅らせた揚句、強引に本会議の場で、数の横行により、委員会の結論を覆し、強行に決定されてしまいました。
22日、本会議最終日は、開始が遅れたその後も、休憩が繰り返され、終了したのは午後9時を過ぎ。腑に落ちないまま議員定数削減の条例が可決してしまいました。生活者ネットワークは、以下の理由でこの議案に反対をしました。

・議員定数について、議会で議論になっていることを、市民に知らせる余裕もなく決定をすすめたことに対して納得できるものではありません。(継続審議とすべき!)

・提案の根拠は、近隣の類似する7市での、議員一人当たり人口比により算出した数が28人となるということのみでは、条例を変更する理由として到底十分とはいえません。(議論が不十分)

・本会議より前に行った委員会での判断を尊重せず、本会議において、数の横行で主張を強引に通すやり方にも納得できるでことではありません。西東京市議会での民主的な議会運営の崩壊という危機感さえも感じました。(強行採決)

生活者ネットは、議員定数を決めるにあたっては、議員のあり方・役割・報酬なども含めて、市民と一緒に十分議論をかさねた上で西東京市にふさわしい議員定数の適正な人数を決めるべきだということをとこれまでも提案してきています。市民も含めて、人数決定にいたるプロセスを重要と考えるからです。次回の市議選までには、まだ時間的な余裕があります。議員も十分に議論を深め、市民とともに慎重に議論を尽くすべきでした。

分権の時代にあって、議員の求められているのは、議会のチェック機能の強化や政策立案能力を高めることであり、議会で審議・決定の機能を果たすことです。議員同士の集団の中のみでその機能が果たせるのでしょうか?
議員自ら身を削ったとも言っていると聞きますが、自分たちの報酬を1年前に値上げをし、次回の選挙で定数を減らすのですから、誤魔化した言い訳ではないでしょうか?報酬の値上げを賛成した自民・公明の議員によって、今回の議員定数削減が決定してしまいました。まるでミニ国会のような議会運営です。

西東京市議会には、議会改革より先に、議員自ら意識と運営の両面での自己改革が必要なのでは?と思わざるを得ませんでした。