くるくる、みんな集う家 くるみの木

武蔵野市のテンミリオンハウスを見学して

くるみの木の玄関前でどんぐり代表鈴木さんと
くるみの木の玄関前でどんぐり代表鈴木さんと
武蔵野市では、地域での見守りや社会とのつながりが必要な高齢者等の生活を総合的に支援するテンミリオンハウス事業を行っています。地域の福祉団体や地域住民の方々などが、年間1,000万円(テンミリオン)を上限とした市の補助を得て、デイサービスやショートステイなど各施設ごとに特色ある事業を展開し、現在7か所のテンミリオンハウスがあります。そのひとつ「くるみの木」を見学しました。テンミリオンハウス「くるみの木」では、高齢者向けのミニデイサービスや、有志による講座を実施するほか、就学前の障害のあるお子さんを預かるレスパイト事業など、世代間交流を目指した活動を、NPO法人ワーカーズどんぐりが行っています。昨年10月にオープンし1年を経過してのお話をどんぐり代表の鈴木さんからお聞きしました。応募を決意したのは、ご利用者さんの家だったことは、応募する決意に繋がっていたようです。「地域の中で困ったときに気軽に助け合えるしくみをつくりたい」という目的でどんぐりを立ち上げ、地域に暮らす人に寄り添ったケアに心がけながら活動を続け、テンミリオンハウス事業のチャンスを得て、メンバーが描く地域活動へと展開し、実現されていることは夢のようだと話されました。地域に暮らす人を大切にしたどんぐりの行っている支援は、今後さらに必要とされることだと考えられます。
多様化する市民ニーズに応え、住みなれた地域での安心して暮らし続けられる支援を継続していくには、このような市、市民、事業者が役割分担し、協働で進めることだと再確認しました。
見学した日は、天気も良く、秋の日差しが暖かく各部屋に入り込み、中にいらっしゃる利用者のみなさんも穏やかな表情で、心地よく過ごされているようでした。お子様と一緒に過ごされている若い方もいらっしゃいました。隣にいらした男性は88歳、自宅にいるような気持ちだと話かけて下さいました。
いつまでも長居をしてしまいそうな私にとっても心地よい「くるみの木」。西東京市でもこのような支援が必要です。