市民との乖離広がる議会運営委員会!? 

委員会と同方向の陳情が否決!?

1月31日 法政大学市ヶ谷キャンパスにて
1月31日 法政大学市ヶ谷キャンパスにて
10日、議会運営委員会が開催されました。主な内容は、3月から本格実施となるインターネット中継に関わる申し合わせ事項についてと、陳情1件、そして継続して協議している予算・決算委員会での質疑時間についてです。以下報告します。
陳情第2号 本会議の傍聴に関する陳情
この陳情は、委員会での協議事項に「代表質問、一般質問の土日開催について」が入っており、そのことを進める方向での協議がおこなわれていたこともあり、2月に提出されていましたがずっと継続扱いでした。しかし、3月からはインターネット中継が開始されるため、採決を行うことになりました。
陳情趣旨には「各定例会において日曜議会を開催すること」とあり、陳情の内容からは、市民がより市政に関心をもち、傍聴の機会を広げるために、インターネットなどでは経費の面で実現が困難だから日曜開催をすることを陳情しているものですから、議会の議論の方向とも違わないと考えていました。しかし、委員会採決の結果は否決。反対した議員は、陳情に書かれている経費の事が事実と違うからということが主な理由です。陳情には、日曜議会を実施した場合の人件費と開庁経費が書かれていますが、その金額に誤解があると想像できながら、陳情者の主たる思いを受けるのではなく「事実と違う記載の入った陳情を認められない」という考え方には、私は疑問です。陳情を審議する側にいるものが、正しい額を伝えたうえで、日曜開催よりもインターネットで傍聴の機会を広げるほうがより早く実現できるということを説明すればいいのではないでしょうか・・・市民にとって議会を身近に感じてもらうよう努めることが大事なのではないかと、私は考えます。先月31日、市民と議員の条例づくり交流会議2010プレ企画「市民と議会の関係づくり」に参加しました。午前中は法政大学の広瀬教授から、議会基本条例が84の自治体で制定済みであり、その検証が始まる時期にあること、市民と議会の関係の事例などが報告され、国の流れ(方向性)についての話しもあり、やはり将来的には、これまでの市民と議会の関係を変えていくことが求められるのだと再認識しました。しかし・・・

西東京市でも議会運営委員会での協議事項として議会改革をテーマに、より具体的なことを協議事項に挙げてられていながら、議会運営委員会の運営も時代の流れと逆行?と私には思える西東京市の現状。今後は、会派人数の変更も協議に上がり、これまでの2人以上を3人以上へと変更を自民と公明は提案しています。少数意見を認めない方向と言えるのでは?
生活者ネットは、議会改革を大きな政策としています。市民とのかい離が広がる議会の現実をより多くの市民に伝えながら、現状の中でできることを進め、ネットの議会改革を主張していきます!

板垣洋子