多摩地域ごみ処理広域支援で東村山市の可燃ごみ処理予定

第2回柳泉園議会定例会 報告

日の出町・二ツ塚処分場に運ばれた可燃ごみの焼却灰でつくられた『エコセメント」のベンチ
日の出町・二ツ塚処分場に運ばれた可燃ごみの焼却灰でつくられた『エコセメント」のベンチ
28日、第2回柳泉園組合議会定例会が行われました。今日の内容は2〜4月までの報告と条例の一部を改正する条例の先決処分の議案1件でした。
行政報告のなかで、ごみ処理施設、厚生施設の報告に加えて口頭で、小金井市と東村山市の可燃ごみ処理に関する報告がありました。
小金井市の今年度の可燃ごみ14000トンは、多摩川衛生組合6000トン、昭島市2000トン、八王子市2000トンで処理することが決定しており残り残り4000トンは国分寺市と協議予定という報告でした。
小金井市の可燃ごみは、柳泉園でも2007年5月から2009年3月まで支援を、小金井市長と柳泉園管理者で締結した契約に基づき行なってきました。
2009年には「多摩地域ごみ処理広域支援体制実施協定書」による広域支援に該当すると見做せない場合の緊急的な広域支援に対して「多摩地域ごみ処理広域支援申し合わせ」が行われました。すなわち、小金井市のケースは広域支援には見做せないために緊急に申し合わせを決めたと考えられます。その期間は2009年6月1日から2010年3月31日までと柳泉園議会では説明を受けていますが、新たに更新されたのでしょうか?今後も小金井の新ごみ処理施設の稼働までの課題は、共有しなければいけないことが想定されます。
東村山市秋水園では、老朽化による大規模改修が計画されており、2炉共通工事の期間となる13日間の可燃ごみの処理を、柳泉園で広域支援していく予定という報告でした。
東村山の件は、「多摩地域ごみ処理広域支援体制実施要綱」の第16条(協力の必用な事態)(2)に「事前予測可能事態・施設の定期点検整備または改修工事、更新、新設であらかじめ計画された事態をいう」にあたり、これに基づく支援となります。もちろん、工事に関する議決を東村山市議会で決定が先ですが、今日の説明では今年度9日間、来年度4日間の支援予定で、量的には柳泉園の受け入れは可能ということでした。周辺住民への説明は事前に丁寧にし、理解と合意のもとですすめるべきです!今日の行政報告資料には、契約金額250万円以上の工事請負契約5件と委託契約状況14件の報告もありました。工事請負は全てが随意契約。クリーンポート定期点検整備補修は予定価格との差は8千円、1億1430万円の契約。委託は14件のうち6件が随意契約。4件が長期継続契約なので5年の継続が可能ですし、管理者が必用と認めれば5年を超えることも可能です。

ごみ処理施設が大規模であればあるほど維持管理など施設に対する費用負担は大きくかつ不透明さも否めません。日本における生ごみ堆肥化も先進事例に学び、都市におけるごみ処理への方向転換を検討すべきだと改めて思う議会でした。