ベリーオーディナリーピープル とっても普通の人たち

7月9日(日)、毎年、西東京・生活クラブ運動グループ地域協議会主催の「今、平和かな?」が開催されました。

今年は「ベリーオーディナリーピープル」を観る会、と題し映画を上映。
地域協議会では、「市民版地域福祉計画」を2015年に作成し、年をとっても障がいがあっても安心して住み続けられるまちをつくっていこうと活動中です。
これまでに、子ども食堂、ケアラーズカフェなど、少しずつですが形になってきています。
計画には、障がいがある人もない人も、共に地域の中で暮らしていけるように就労の場をつくることも掲げています。

そこで、今年は「RE:ベリーオーディナリーピープル2010」を観ることとしました。この映画は北海道の「浦河べてるの家」を中心に日常生活を映し出した1995年撮影の映画「ベリーオーディナリーピープル」への「返信」として2010年に撮影されたものです。

世界中から注目を集める精神障がい者のコミュニティー「浦河べてるの家」では、障害を抱えた当事者どうしが支え合うことで、症状を落ち着かせ、幻聴や妄想と共存しながら地域で暮らす取り組みを行っています。

日高昆布や野菜の産直、介護福祉用具の販売などをてがけ、社会復帰をいかに図るかではなく、1週間に1時間しか力を出さないメンバー、時々しかやる気が出ない人、みんなOKで、そのままの力で何ができるか、で働いています。年商は約1億!
「当事者の力を信じる」という活動が有名になり、見学に来る人たちも多く、その経済効果もかなりのものということです。

当日の映画上映では、当事者の各インタビューに聞き入り、そして、毎年開催されるという幻覚・妄想大会のやり取りに涙が出るほど笑ってしまう人が続出!

西東京でも、就労の場を作りたいなーという思いを新たにして上映会を終えました。

[幻覚&妄想大会:べてるを一躍有名にした大会の表彰式の様子]

※「今、平和かな?」
今、本当に平和な世界なのか?一人ひとりが大切にされているのか?などを考えるきっかけにしようと生活クラブ生協の組合員活動からスタート。1990年からは地域協議会主催で1年に1度開催し、今年で35回目。映画上映、学習会、難民支援バザーなどを行ってきた。

※「西東京・生活クラブ運動グループ地域協議会」構成団体
ACTにしとうきょう居宅介護事業所、NPOエコメッセ西東京、(企)ワーカーズ  翔、西東京・生活者ネットワーク、NPOたすけあいワーカーズ そよかぜ、NPOワーカーズ ちろりん村、西東京菜の花エコプロジェクト、NPOたすけあいワーカーズ ハミング、NPO移動サポート ひらけごま、NPOプラス・ド・西東京、ワーカーズ まどか、生活クラブ生協まち・西東京、コミュニティ・レストラン 木・々、社会福祉法人 悠遊、(企)ワーカーズ 結女