小平市のコミュニティタクシー ぶるべー号に試乗!

西東京・生活者ネットの福祉部会で、公共交通の空白地域の問題に取り組んでいます。
昨年の夏には、該当地域である南町で聞き取り調査を行い、結果をまとめました。

今回は、その一環で、お隣の小平市で運行されている乗合タクシーを体験してきました。

市議会議員・かとう涼子が、以下に報告します。

巡回型の乗合タクシー「ぶるべー号」
西東京市のお隣、小平市では、市のコミュニティバスが走れないような狭い路地を、コミュニティタクシー・ぶるべー号が運行しています。
9人乗りのワンボックスカーで、大きさはデイサービス等の福祉車両と同じくらい。
西東京市の新たな移動支援を考える参考にしよう!
ということで、ネットの福祉部会のメンバーと一緒に実際に乗ってみました。

1時間に2本、30分間隔で運行

乗ったら、いろんなことが見えてきた
私たちが試乗したのは、大沼ルート。
小平駅を起点に、朝8時30分から夕方18時まで、30分に1本の運行間隔で走ります。
病院、団地、図書館・公民館に立ち寄りながら、最も遠い昭和病院まで
約15分。その後15分かけて小平駅に戻ります。
運賃はどこまで乗っても150円。
降車ボタンはなく、乗り込む際に行先を告げると停留所で降ろしてもらえます。
私たちの乗った小平駅は乗降客数が最も多く、朝10時台でしたが運転手を入れて全部で7人。
杖をついたお年寄り、リュックサックの男性、私たちと同じ歳くらいの方など。

市民のほか、市外からの通院客も利用しておられました

「あっという間に満車になっちゃうのでは??」
という私たちの心配をよそに、ぶるべー号はお客を乗せたり降ろしたりしながら快調に進みます。
狭い路地をカーブするとき、遠心力で体が持って行かれるのが唯一気になりましたが、
それ以外は、とっても快適。
お隣に座ったお年寄りの女性に、乗り込む際の段差が気にならないかと伺ったところ
「問題ないわよ」とのことでした。
でも、お年寄りが買い物帰りのキャリーカーを積み込む時は、ちょっと大変かも。
運転手さんはおつりを手渡したり、行先を用紙に記入したりと忙しいため、
運転席を離れて手助けするのは、現実的にはムリそう。
乗る人同士がお互いに手助けしあえるようなしくみが有効かもしれません。

西東京市でも参考にしたい
乗降客の多いのは、公民館・図書館のある団地周辺と、昭和病院でした。
通院を想定しているためか、車両は車椅子にも対応可(車両後方から乗降)。
西東京市での運行を考える上でも、参考になると思われます。
行先を告げるのを忘れたお年寄りが運転手に声をかけ、
停留所ではないところで降ろしてもらっていました。
そんな臨機応変さも、小回りのきく小型車ならではの良いところだと感じました。
どうしても気になった「満車になった場合の対応」を運転手さんに尋ねたところ、
「乗れない人が1人でも出たら、サブの車を呼ぶことになっている」とのこと。
そのまま待っていれば、まもなくもう一台のぶるべー号がやってくるそうです。
運行委託費と収支率については、今度しらべてみよう。

大いに参考になった、ぶるべー号試乗でした。

停留所の標識もブルーベリー色。ちなみに小平市はブルーベリー栽培発祥の地です。