小学校の“道徳授業公開講座”に参加

少人数クラスの必要性を実感

 先日、私の校区の小学校で道徳の公開授業の案内があり、見学しました。
各クラスごとに道徳の教科書を使い、子どもたちが意見を述べ合う授業でしたが学年が進むにつれて、クラスが落ち着いた感じになっていました。またクラス人数は30人前後から40人近いクラスもありましたが、少ない人数のクラスほど、子どもたちが落ち着いて発表したり人の話を聞き、皆で一緒に考える雰囲気が感じられました。
6月議会では、市民から「少人数学級の実現を求める陳情」が提出され全員賛成で採択され、それを受けて議会から東京都に「少人数学級の早期実現を求める意見書」を提出しました。
2001年に「教職員定数の標準に関する法律」が改正され、都道府県の判断で40人を下回る学級の設置を可能にしたことから、全国的に少人数学級の導入が広がりつつあります。
文科省の調査では、2004年度は42道府県に拡大の見通しで、まだ実施してないのは東京都、岐阜県など5都県のみとのことです。国の機関の調査でも少人数のほうが学力を含め効果が高いことが明らかになっています。今後、特別支援教育の導入が進められますが、実態あるものにするには、少人数学級の財政措置も必要条件になります。例え厳しい財政状況であっても、子どもたちへの教育保障は確保せねばなりません。
子どもたち一人一人の発表を聞きながら、『正解は一つではない。あなたの意見、君の意見、みんな正解』と思わず心の内でつぶやいていました。
道徳授業だけでなく、全教科の公開授業に拡大することを期待しながら・・・・
(市議会議員・渡辺かつ子)