障がいのある子どもとの居住地域学校交流・地域交流

文教委員会の視察2日目の報告です。視察先は交流教育を活発に行っている高岡市立養護学校。高岡市は17万人と西東京市(18万人強)と同規模の人口を抱える自治体ですが、昭和33年に市立病院内に地域の小学校・中学校の肢体不自由児「こまどり学級」を開級したことがきっかけで、昭和43年に病院の隣に市立の養護学校を開校。小学部と中学部が設置され、同時に富山県立養護学校高等部も併設されています。主に重度肢体不自由の子どもを受け入れていますが、現在、小学部20人、中学部8人で学校に隣接する学園で機能訓練や医療指導を受けながら学習が出来るしくみになっています。
この学校の特徴は、障がいのある子どもたちへの理解を深めてもらう目的で以前から3つ交流活動を行っています。①学校間交流:養護学校の近くの小・中学校と同年代の子どもとの交流で46年間続いているとのこと。②地域間交流:学校周辺の自治会の地域住民を中心とした運動会などの共同行事における異世代間交流。街の中心に位置していることもあり、日常的に多くの市民と顔をあわせ言葉を交わすことが多い。町の人々は行事におけるテント張りなど協力してくれるとのこと。③居住地域学校交流:子どもの居住地域にある学校との交流でH15年は小・中学校あわせて13校、H16年は15校で行い、主に行事などでの交流を行っているとのことで、先生方の熱意が説明の端々に伝わりました。
当日入学前の親子、何組かが遊技場で遊んでいましたが、先生のお話では「学校を開放し、いつでも学校を見学できるようにしている」とのことでした。また「この学校は重度肢体不自由児が中心で軽度は地域の学校に行くようになっているが、当事者が希望すれば入学できる」「送迎の車はバスとワゴン車2台でおこなっている」との説明もありました。
居住地域学校交流の課題や評価をお聞きしたところ、「教師は養護学校の教師であったり、普通学校の教師であったりするので、市内の学校同士、教師同士、連絡が密に取れるので継続できたし、継続することで障がいについての理解が深まっている。しかしイベントだけの交流では子どもの対応が表面上の良い対応でおわり、実際の地域では、差別、いじめなど子どもの対応が変わるなどの課題もある」と悩みをお話くださいました。私は、正直に話して下さった先生の誠意に好感を持つと同時に、行事だけの交流の限界性を重く受け止めました。心のバリアーを取っ払うには、日常的に地域や学校で普通に付き合っていくことの必要性を一層感じました。

(市議会議員・渡辺かつ子)