市民意思の発見から地域力・市民力の発展へ

コミュニティビジネス調査 中間報告会を開催

西東京ネットでは、今年1月、若者・シニア各々の世代別「市民が必要とする社会サービス」と「社会参加意向調査」を行ないました。市民約6000人にアンケート用紙を配布、約500人の方々から回答が得られました。そのうち「起業したい」または「協力してもよい」という約100人に対し、個別に聞き取り調査を行ないました。内容は、起業意志の確認と、やりたい事業、時期、行政に期待する支援などです。

意欲ある若者・シニアの発見

社会参加に意欲的な若者や、自らの経験を社会に役立てたいというシニア層との出会いもありました。社会的に意味のある事業や活動に、時間や資金を提供できるという人たちが、世代を問わず確実にいるとわかったことは、大きな収穫です。
6月19日には中間報告会を開催し、報告とともに*イサカ(米国)でのコミュニティづくりの話と、起業を実践している若者の話をきき、地域事業のイメージを膨らませました。
会場からは、大きな商業圏に囲まれている西東京での起業に疑問も出されましたが、「都心にはなかなか出られず、市内でほとんど生活している子育て中の女性や高齢者のニーズがあるはず」という声も、出されました。

長引く不況をいかに脱し、経済を成長させるかが議論される一方で、成長に変わる価値を問う人々は着実に増えています。生活を犠牲にした働き方、グローバルスタンダードで席巻され「勝ち組」「負け組」に区分けされる社会ではなく、顔が見える地域のなかで、働く場を分かち合いながら、持続可能な発展を指向するほうが、自らの生活が豊かになると考える人が増えているのです。
豊かさ、働き方の問い直しの広がりは調査にも現れています。経済を循環させる機能のひとつとして、コミュニティビジネスを活用する—西東京ネットは、市民がそのような活動に豊かに取り組むためのシステムを提案し、支援していきます。
今後、当研究会は、ワークショップなどを開催し、年末に調査報告書を完成させる予定です。

(コミュニティビジネス調査研究会 金尾敏恵)

*イサカ…ニューヨーク州の大学を中心とした町の名前。90年代前半の不況期に、自分達で自分達を雇用し、地域経済をうまく循環させることによって地域経済を活性化した。「イサカアワー」という地域通貨で有名。