上布田つどいの家見学

認めあい、気づきあい、助け合う関係創り

5月7日、川崎市多摩区の「上布田つどいの家」を見学しました。「上布田つどいの家」は川崎市所有の土地利用として、川崎市住宅供給公社が戸建住宅開発を行う敷地の一部に建設された3階建の建物。その建物を(株)生活科学運営が1棟借りしています。1階には、認知症高齢者のグループホームと小規模多機能型居宅介護、地域交流スペースがあり、ワーカーズ・コレクティブ「やどりぎ」と協力しながらサービス提供しています。
建物外観は、周辺に配慮され環境共生に配慮した植栽、壁面緑化(グリーンカーテン)、雨水利用の天水樽もあり、畑には井戸もあります。日当たりのよい広い縁側、垣根越しにご近所のかたとの挨拶もでき、「施設」というより、地域の中のひとつの大きなお家の雰囲気。地域交流スペースでは月2回の「上布田カフェ」が行われ、利用者もご近所の方もスタッフもともに過ごしているそうです。
小規模多機能型居宅介護サービスは、2006年4月の介護保険法の改定において新設された在宅介護支援のサービスです。「通い」を中心に、ショートステイや訪問も組み合わせて同一の施設からサービスが提供されるので、顔なじみのスタッフによるサポート、普段通いなれたところでの泊りなど環境の変化による問題は軽減され、利用者にとっては安心してサービスを受けることができます。
ハウス長の古閑さんから、ここの運営を委託されているワーカーズ「やどりぎ」の設立の経緯や、現在の運営についてお話をお聞きしましたが、その根底にあるのが、「上布田つどいの家3カ条」(「そのひとらしくのびのびと。活気ある暮らしを共に創ります」「お互いさまを大切に。認めあい、気づきあい、助け合う関係を創ります」「地域でいきいきと。全員が主役であり続ける連携を創ります」)です。
ワーカーズメンガーは28歳から77歳までの42人。年齢幅も広いのでできることも幅が広がる、ご利用者さんをひとくくりにした考えではなく、一人一人に向き合えるようになった、また利用者さんから教えられる日々、と古閑さんは話されました。
つどいの家では、認知症になっても、家族も本人も安心して暮らせるしくみがありました。住み慣れた地域で、できる限りくらし続けられるためには、このような応援をしてくれるサービスが地域ごとにたくさん必要なのだと実感できた見学となりました。
〔写真右上〕いっしょに見学した東京・生活者ネットワーク福祉部会メンバーと