まちに議会は必要か?!

連続学習会第1弾を開催。
議会のありようを考えました。

 西東京では議員報酬の値上げ問題から、市民の議会への関心が高まっています。
 西東京だけに限らず、議員への不信から議会なんて何をしているの?議員をもっと少なくしろ!という声が聞こえます。
 議会が何をしているかわからないことも、市民の議会への無関心、または議会不要論に拍車をかけているといえます。
 議会の役割の一つに、チェック機関であることが挙げられます。しかし、議会はチェックだけをしていればよいのではありません。

 栗山の事例は、議員報酬の削減などに努めながらも、費用抑制のみを主眼とした効率改革では議会が衰弱し、ひいては、民主的な地方自治の制度に不可欠な議会が衰弱するだけと危機感を持った議員による改革です。   
 報告会開催によって、議員に緊張感が生まれる → 議会で納得いくまで議論する → 論点、争点が明らかになる → 住民の関心が高まる → 住民が自治体運営に詳しくなる → 議員に緊張感が生まれる…というサイクルは、民主主義の原点である「討議し、合意を高め、物事を決める」ということが大事であることを再確認させてくれました。
 そして、浮上した論点が新たな政策課題となり、議員提案とつながっていけば、それこそが、議会が、本来もつ機能を全うしているといえます。

 住民のことを理解していない議員、議会のことを理解していない住民、議論を放棄した議会、一方的に自己の主張だけをする議員、というこれまでの図式から脱却し、自分のまちをどのようにしていきたいかを、市民と議員がともに真剣に考えていくときです。
 
 多摩市では、つい先日、多摩市議会出前委員会「こんな議会にしたい!」が開催されました。主催は多摩市議会・議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会です。同市では、多くの市民が参加して作成した自治基本条例があり、その経験が、市の(市民の)財産となっており、当日の出前委員会にも多くの市民参加があり、質問や意見が飛び交ったそうです。(関連記事:原田恭子向井佳穂理

 栗山では条例制定前に、4年半の議会改革の実践があり、条例の8割は実践を条文化したものだとのことです。
 民主的自治運営に不可欠の議会が、「いらない」といわれることのないように、生活者ネットは、市民参加の議会へ改革をすすめていきたいと思います。