市民生活に配慮した道づくりを

 「都道−調布保谷線の建設に伴う踏切閉鎖の中止を求める請願」が6月の議会に出され、生活者ネットを含む29人の賛成(反対1)で採択されました。 この請願は、調布保谷線と西武池袋線の立体交差化に伴い、『保谷5号踏切』が閉鎖されることに対しての請願です。

この閉鎖についての説明会が行なわれたのは5月です。
説明会では、渋滞と事故の防止が理由としてあげられました。しかし、調布保谷線は池袋線の下をくぐるため、踏切を利用する車の減少が予想され、この理由には疑問が残ります。
踏切閉鎖は近隣住民の日常生活に多大な影響を及ぼすため、上記の請願活動が行なわれたわけです。

そもそも、施工主の東京都は、個別具体的な課題に関し、限定されたエリアでの説明会は行ってきたものの、広く市民への説明は行っておらず、十分な説明責任を果たしていません。

いずれにしても、閉鎖問題だけでなく、地域の特性にあった道づくり実現には、環境施設帯整備検討協議会を再開し、市民参加の道づくりをすすめるべきです。事情があったとはいえ、協議会が中断したままでは、市民が合意形成をしていく機会が、全くといってよいほど保障されていません。

これまで、生活者ネットは、協議会の再開はもとより、地域住民への丁寧な説明を幾度も求めてきました。
調布保谷線は事業区間の88%が用地買収され、仮歩道も設置され、道の姿が見えるようになりました。住民へのきめ紬かい説明と協議会の再開が急務です。