生活者ネットがめざす政治

2008年10月28日 18時09分 | カテゴリー: ステートメント

ネットが考える「市長」

保谷七緒美さんは、自民党推薦で市長選に出馬するため、西東京・生活者ネットワーク(以下ネット)を離脱されました。ネットの政治理念とは違う政党の推薦で出馬するという保谷さんの大きな政治転向に、ネットはいかなる賛同も支持もいたしません
これを機に、改めてネットの政治姿勢をあきらかにしたいと思います。

ネットのめざす政治
 これまでネットは、中央集権、官僚政治、利権政治に対し、市民の参加型政治・生活者政治で自治を拡げ、議会に議員を送り出し、政治を変える活動をしてきました。
 市民の政治不信の多くは、政治とお金の関係によるといっても過言ではなく、選挙に出るには、地盤・看板(名前)・かばん(お金)が必要といわれた政治風土は、選挙や政治にかかわることを、「いやなこと、遠ざけたいこと」と市民に思わせてきました。
 しかし、少子高齢化問題や環境問題などの生活課題は政治課題です。そのことに気づき、課題解決のために参加と責任を負う人々を増やし、自治する力を高めていく。これがネットのめざす政治です。

政治とお金の関係を変える
 ネットは、政治とお金の不透明な関係を変え、利権政治をなくすために、政治への個人寄付をすすめる運動をすすめてきました。市民一人ひとりが個人の意思で、支持する政党・政治家に寄付をし、政治を変えていく運動です。
 ネット議員は市民に率先して議員報酬から法に基づきネットに寄付を行い、お金の流れは公開しています。集まった資金で、ネットは市民政治を拡げる活動を行い、地盤、看板、かばんを持たない普通の市民、女性たちの立候補を可能とし、市民政治へと政治風土を変えてきました。
 これは、政治家になるために個人が多額の資金を用意し、その回収のために利権政治に結びつくことへの対案でもあります。

議員任期制の意義
 膨大な情報と権力をもちえ、往々にして利権と結び付く危険性を内包する任期長期化を防ぐことと、新しい人が次々と議員になることで、市民の政治参加の層を拡げるために、ネット議員の任期は最長3期までです。
 任期を自己ルール化することで、西東京市では、これまでに9人の議員を生み出してきました。議員経験者は、地域の中で環境、福祉その他さまざまな分野で活動を継続し、市民力を蓄積してきました。

「あきらめない市民」の歴史
 ネットの選挙には多くの普通の市民がボランティアとしてかかわってきました。旧保谷市にネットが誕生して25年、旧田無市での誕生から13年、ネットの歴史は、普通の市民があきらめることなく政治に携わってきた歴史でもあります。決して、議員になった人個人のものではありません。自分の生活課題を解決したいと願った多くの普通の市民が結集し、ゴミ問題、食の安全、子育て、介護など身近な問題を共有し、知恵を出し合い、政策をつくり、合意を高め、そして失敗もしながら、政策実現をしてきた歴史です。
 市民が力をつけていけば、時に遠回りに見えても、確実に民主的政治手法が根付き、自分たちの将来を自分たちの手で決定していくことができる。私たちはそう確信し、活動をすすめてきました。

政策の背景にあるもの
 政策づくりの過程には市民の意見を取り入れ、行財政の執行のチェックとあわせ、調査活動に基づく市民提案型議会活動で、政策を実現してきました。
 たとえ字面が似通った政策であろうと、ネットの政策の背景には、自治する市民の積み上げられた活動があります。
 選挙時以外は議員に白紙委任しがちな従来の政治や政策づくりと、日頃から市民参加で直接民主主義を追求してきたネット政治とは、政治理念が全く異なります。

ネットが考える「市長」
 議論し共有しながら合意形成を高めていくという民主主義の実践は、ネットの組織運営においても同様の活動理念です。
 ネットの活動理念と政治理念から転向した保谷さんを、ネットは賛同も支持もいたしません。
 ネットが考える「市長」は、まちづくりのビジョンを持ち、行政職員とそのビジョンを共有し、実現のために合意を高める努力をする人であり、そのために強いリーダーシップを発揮する人です。同時に、その政治姿勢は市民に軸足を置いたものでなくてはなりません。「市民に聞く」姿勢を貫く人をネットは支持します。

市民政治をさらにすすめます
 議会への不信が高まっています。旧態依然の慣習に縛られた議会を改革し、議員のありようを変え、市民が政治に参画する制度が必要です。
 今般の議員報酬値上げをきっかけに、議会や議員に関心をもたれた人たちとともに、ネットは議員のあり方を問い直し、議会改革を進めようとその活動を始めたところです。そのさなかのこの事態を、私たちは市民自治への挑戦であると受け止めております。
 ネットの政治は、市民に立脚するということを改めて表明し、みなさまからのご意見を真摯に受け止めながら、市民政治の実現にむけ活動をすすめてまいります。