生活者ネットは、坂口こうじさんを推薦します

2月8日は西東京市長選挙です

西東京・生活者ネットワークは、これまでの4年間の坂口市政を点検した上で、今後の4間に向け15項目の政策について協定を結び、坂口こうじさんを推薦することを決定しました。
〔写真:政策協定を交わした瞬間です。当日参加可能だった生活者ネットの元議員・坪井照子、鈴木美紀、渡辺嘉津子を含めたネットメンバーが話し合いに参加。前列左から大友かく子、板垣洋子〕

政策協定の重点項目は
特別職報酬の見直し

 生活者ネットワークが、政策協定にあたり、もっとも重点を置いたことは、特別職の報酬見直しです。
 これは、報酬値上げに反対した生活者ネットが、値上げ後も、一貫して主張してきたことであり、多くの市民の民意であるとの判断からです。

 市長は、報酬について、特別職報酬等審議会に諮問し、報酬値上げが示された答申を議会に提案しました。
 市長の提案をチェックし、最終的に可否を決定するのは議会です。この値上げ案を、賛成多数で議会が可決しました。
 しかし、現在の社会情勢や、西東京市の財政状況などから、理解を得られるものではありません。早急に、見直す必要があります。

 08年12月議会において、生活者ネットは報酬の見直しについて質問し、市長から「現行の報酬額の妥当性を検証する」との答弁を得ました。
 そして、今回の政策協定に、「特別職の報酬について、審議会を開催し、特別職等の報酬額の見直しを含めた検証をする」との項目を入れることができました。

 生活者ネットは、就任後早急に、市民参加の審議会を開催し報酬を見直すことと、その際、開催される審議会は、十分な情報公開と、透明性を高めた審議を行なうことを求めていきます。

推薦するにあたり結んだ政策協定は次の通りです。
[2009政策協定項目]
◎ 特別職の報酬について、審議会を開催し、特別職等の報酬額の見直しを含めた検証をする
◎ 自治基本条例の制定に努める
◎ 市民活動支援条例の制定に努める
◎ 予算編成過程への市民参加をすすめる
◎ 補助金交付のしくみをサンセット方式などで見直す
◎ 子どもの権利条例の制定に努力する
◎ 教育長および教育委員の公募制を検討する
◎ 学校の介助員制度を充実する
◎ 高齢者の在宅でのリハビリを支援する医療との連携をすすめる
◎ 障がい者の就労訓練の場を庁内に広げる
◎ 障がい者、高齢者家庭などから出されるごみの分別を支援する
◎ 緑化基金創設及び緑地確保条例の検討をする
◎ 住吉町、新町の都営住宅跡地の一体的整備について、東京都を含め、近隣住民との協議の場つくるよう努める
◎ 水循環の視点で雨水利用を促進する
◎ 環境自治体会議に参加する

4年前の坂口こうじさんとネットの政策協定をもとに、坂口市政を次のように評価します。

<評価できる点>
平和な地域社会への基盤作り
非核平和都市・市長会への参加、戦争体験者の話を後世に残すための記録集の作成、「(仮)多文化共生センター」設置に向けた準備など、平和憲法を重視した姿勢を貫いている。

子ども、障がい者、女性等の施策を優先
声を出しにくい立場の子どもや障がい者、女性などの施策実現に努力している。
・いじめや虐待から子どもを守るため、「子どもの権利条例」の策定を準備、進行中
・障がいのある子どもが地域の学校へ通えるよう手助けをする「介助員制度」の導入
・男女平等推進センター「パリテ」を開設し、DV相談の拡充と男女平等参画社会づくりの推進

市民自治・市民活動を重視
市民活動と協働に関する担当を企画部内に設置し横断的な対応を可能としたこと、「(仮)市民協働推進センター」の開設に向けて準備中であること、市民企画提案事業の拡充などで自治する市民の支援を進めている。

資源循環型社会へ一歩前進
容器包装プラスチックのリサイクルシステムを実現。廃食油や金属類も、新たな回収システムを導入し、資源循環の仕組みを広げた。

<課題として残った点>
・特別職報酬等審議会の設置のあり方と、報酬の見直しについては、民意を汲むことが不十分だった。
・「自治基本条例」や「市民活動支援条例」「緑地確保条例」等の制定については調査の段階までしか達していない。