西東京市文化芸術振興条例案、文教厚生委員会で可決

いつの間にか咲いていた彼岸花
いつの間にか咲いていた彼岸花
9月11日の文教厚生委員会では,2件の市長提議案と3件の陳情について審議を行いました。
委員会で可決した「西東京市文化芸術振興条例」は、今回の提案までに4年が経過しています。
2005年に公募を含む10人で構成する「文化芸術振興施策懇談会」が設置され13回の会議を踏まえて2006年9月に「文化芸術振興施策についての提言」が提出されています。この提言書には、基本理念、市や市民の役割、重点目標などが示され、文化のまちづくりの実現を願い、可及的速やかに条例制定するように結ばれていました。
2007年には「西東京市文化芸術振興に関する条例庁内検討委員会」が設置され条例提案準備がすすめられました。9月には「条例骨子についての意見交換会」も2回行われました。
2008年に「教育行政の組織及び運営に関する法律の改正」により、これまで教育委員会の管轄だったスポーツ・文化・芸術行政について、生活環境部と教育委員会関係課との組織の在り方について調整が行われました。
2009年6月から「条例案についてのパブリックコメントの募集も行い市民意見を再度聞いています。
提案された条例は10条から成り、目的、基本理念、市民・市・団体等の役割、重点目標などについて定められています。そして今後は、要綱によって設置される文化芸術振興推進機関が振興計画の策定をすすめることになります。
私は、○条例を制定し市民に伝えたいことは何か?知らる方法は?○4年も提案されなかった間に、変更された部分はあるのかそれはどのようなことか?○重点項目を挙げるにいたった課題はなにか?○多文化共生の視点がとりこまれていないのでは?○推進計画の時期と影響する予算についてを質問しました。
既に計画が策定されている他の自治体の計画などをみると、文化の捉え方、策定委委員会の議論によってか、計画内容は様々です。
西東京において策定される計画には、多様な意見が反映され、より多くの市民が策定過程に参加できることも重要です。また、重点課題の解決には専門性も求められると考えます。
策定委員の選考も含めて今後の動向にも注視していく必要があります。主体は市民!文化的なまちづくりがすすめられ、市内に暮らす外国人にとっても、子どもたちにとっても「やさしさのあるまち」となりますように。

板垣洋子