認知症デイサービスセンターの活用事業

サポートハウス年輪で東京都のモデル事業スタート

ショートステイ用のベット
ショートステイ用のベット
東京都の「東京の地域ケアを推進する会議」は、東京都の地域性を踏まえた地域ケア体制の在り方を検証するために2つの試行事業を行っています。
一つは地域連携推進員配置事業で、文京区、小金井市の地域包括支援センターそれぞれ1か所で実施しています。地域包括支援センターに地域連携推進員を配置し、高齢者のケアネットワーク形成の支援とプロセスの検証で、地域と医療機関の連携にむけた取り組みです。
もう一つは認知症デイサービスの活用事業で、北区、西東京市それぞれ1か所で実施しています。
西東京市では、サポートハウス年輪で行うと聞き、2日、生活者ネットワークの福祉部会で、試行事業の内容について、サポートハウス年輪の理事長 安岡さんから説明を聞きました。
デイサービス実施時間以外の時間帯(早朝、夕方、夜間)を活用したもので、宿泊もできます。もちろん予約が必要ですが、緊急時対応も要件によって可能だそうです。ただし制限もあり、月に6回まで、宿泊は1回に3連泊までとなっています。10月からのスタートですが、外泊の予約、緊急対応、早朝、夜間の利用もすでにあり、これらがいかに必要とされていたサービスだったかということがすでに伺えます。
また、年輪の全体の活動をとおして、介護従事者不足の問題、認知症の方への就労支援の必要性、そして安岡さんご自身が15年前に訪れたスエーデンの福祉の話など幅広い内容のお話を伺いました。
介護に関する問題が多種多様で増加傾向にあり、10年先を見越して、今すべき対策を一刻も早くすすめるべきと実感。
住みなれた地域で、高齢になっても、認知症になったとしても、安心して暮らし続けられるためにも、この試行事業が、介護保険制度の改正に活かされ、また東京都独自の制度として一般化されることに期待したいものです。