高齢者虐待への予防対策は?

6月議会報告 一般質問その2—市民とともにすすめる福祉のまちづくり

西東京市における高齢者虐待も在宅介護では未婚の息子や娘が高齢の母親を虐待している傾向にあることがわかりました。西東京市高齢者虐待防止連絡会は2009年に設置されていますが、虐待の傾向に対する対策は検討も行われていないようです。虐待は身近な問題であることからも、市職員が在宅介護への理解を深めておくことが虐待予防にも有効ではないか?
答弁→認知症サポーター養成講座を、全職員対象に実施している、庁内研修については調査研究をしていきたい。
今後は虐待防止連絡会を連携協力体制の仕組みの整備をおこなっていく。
介護者の支援についての質問です。在宅介護では、家族介護者への肉体的、精神的、経済的な負担は否めません。介護を抱える家族に対して行政としてはどのような支援が必要と考え、対策がすすめられているのか?
答弁→介護技術の向上や身体的精神的負担の軽減を図るため介護方法や介護予防、介護者の健康維持についての知識や技術を習得する介護講習や介護教室を開催している。昨年度より地域包括支援センターを中心に地区ごとに認知症高齢者の家族の集いを実施している。今後も交流の場づくりや交流の機会を提供し、介護者支援を行っていきたい。
地域包括支援センターが圏域ごとに集いを計画。6回の集いで23人が参加している。H8年から活動している自主活動の家族会とも連携をとって取組んでいきたい。

(仮)障害者福祉総合センターが拠点となりノーマライゼーションのまちづくりがすすむことに期待をしての質問です。
(仮)障害者福祉総合センター周辺道路の安全性、バリアフリー整備について質問をします。防災ウオッチングを行った際、車いすの女性も参加し建設中の(仮)障害者福祉総合センターを右手に府中道を通り、青梅街道を渡り、総合福祉センターまで行きました。電柱があることでやむを得ず車道を通らざるを得ない箇所が多々あり参加者からも周辺道路の危険なことを指摘された。センターへのアクセスの安全確保についての対策は?
答弁→建物本体と前面道路との間に幅2Mの歩道を設置し、敷地の電柱の移設などお利用者の通行に支障のないようにしていく。道路の安全確保は大きな課題

センターが地域に開かれたノーマライゼーションの拠点となるための運営等についての質問です。センター建設に関しては周辺住民や当事者への説明が行われてきた。運営について、当事者のみならず近隣住民や市民との話合いを行う考えはあるか?1階に計画されている喫茶コーナー等で、日常的に各作業所での作品の展示や販売が行われることは、当事者にとっての相乗効果や市民とのかかわりが日常的に繋がると考えますが、検討できないか?
答弁→障害福祉にかかわる方々を中心に施設活用懇談会を開催し、意見を聞いている。今後は地域住民の方々の意見も聞き、喫茶コーナーや屋外広場、作品展示スペースを中心に障害をお持ちの方と地域の方とがともに時間と空間を共有できるような施設の活用方法を検討していきたい。

高齢者虐待、家族支援については、必要とされていることを把握し、そのための対策をより具体的にすすめることが必要です。地域との関係性の薄い介護者にどのようにどのようにアプローチをし支援へと繋げていくのか、地域の関係性を日常的に作っていくにはどのような情報提供が必要なのか、介護者が相談したいときに相談できる情報提供はできているのか、まずは相談体制の整備、広報を充実させていくよう努めるべきと考えます。
育児介護休暇法の改正で、介護休暇が取りやすい改善がすすめられ、市の関係条例も改正されています。しかし実態として介護休暇を取得する男性職員はほとんどいません。庁内における意識の改善も必要だと考えます。、いつ自分が介護者になるかもしれないという事や、あるいは家族に介護をまかせっきりにしないということを理解する事を行政職員が自覚することで、より市民によりそった行政対応が進み、相互理解を深めると考えます。
(仮)障害者福祉総合センターがノーマライゼーションの拠点となることを大変期待しています。5年前、滋賀県大津に障がい者の就労をテーマにいくつかの施設見学をしました。中でも「フォレストディス」は大変印象に残っています。喫茶店で就労を可能にし、店内では、障がい者の焼いたパンの販売、他施設からの作品の展示販売が日常的に行われていました。イベントとしての一過性のものではなく、「日常」であることが重要だと考えます。