私は、30余年の市民活動から、真に市民が豊かな生活を送るには、市民の頑張りと共に、それを受け入れ育てる行政の支援が必要と提言してきました。
98年には、NPO法が難産の末に成立。しかし、多くの仲間が、地域で助け合いなどのボランティア活動を始めても、行政とのパイプや受け皿はない状態でした。
そのような中で、合併時に、議員として合併協議会メンバーに加わり、粘り強い交渉の末、「新市建設計画」の中に、市民との協働・支援のセンター機能を盛り込ませることができました。
今春の「ゆめこらぼ」誕生は、市民との協働の具現化であり、新市建設計画の実現として評価できます。来年には、これまで生活者ネットが主張してきた「協働コミュニティ課」が市の組織改正で設置予定です。
私は現在、菜の花・ひまわりを資源とする作物による資源循環型まちづくりに取り組んでいます。
「ゆめこらぼ」の今年度事業「ひまわりプロジェクト(以下PJ)」では、ひまわりの種の搾油と、環境学習の一部分を担い、PJメンバーとしても参加しています。
若いセンター長のセンスで、幼児連れの若いお母さん方のPJ参加も多く、子育ての中での癒しと、親子の触れ合いとして大きな効果があるようです。
生活者ネットの十年以上にも及ぶ提言が芽を出した—と感慨深いと同時に、この機能を育てるのも市民であるとの思いでいっぱいです。
元市議会議員・茂木千佳子