自殺のない「生きごこちのよい社会」へ
4月17日午後2時から、コミュニティサロンを開きました。今回の講師は仲村靖恵さん。現在西東京市の「自死遺族のつどい、西東京わかち合いの会」の代表をされています。
内閣府の自殺関連の資料を見ながら、まずは西東京市の現状を確認。「23町ある西東京市で自殺のない町はない。10日に一人市民が自殺でなくなっている。自殺未遂はその10倍といわれている。男性の40、50代に自死が多い。生きづらい世の中になっている。就職できなくて、若い人がうつになっていく。安心して話せる相手がいない。眠れなくなって、食べられなくなって、視野が狭くなって、となるのは誰でも起こりうること。どこかで連鎖を断ち切らねばならない。」とのこと。
まだまだ実感が沸かない人もいるかもしれないが、「自殺」問題が、日頃第一線で活動されている仲村さんの「自殺は個人の選択の結果ではなく、社会的な問題」という言葉から、自殺の本質が見えてきました。また、自殺対策の大きな柱のひとつが、自死遺族支援です。大切な人を自死でなくされた方は、まさか!なぜ?という衝撃の中、自責感、怒り、後悔、無気力、不眠、うつなど、誰にもいえない様々な思いを抱えながら、日々、生活しています。「西東京わかち合いの会」は、自死遺族が安心してありのままの思いを語り合い、支え合う場です。毎月1回(第2火曜日14時~)障害者総合支援センター「フレンドリー」で開催していますが、まだまだ参加者は少なく、必要な人へ広報が行き届くために「市の支援が欲しい」とのことでした。
私は、代理人になった最初の議会から、自殺予防についての質問をし、市に対策の充実を求めてきました。今年3月議会の質問の際には自死遺族への支援の検討も要望しました。今後も自死遺族支援を含め自殺予防対策がすすむよう市に働きかけていきます。
市議会議員 石田ひろこ