庁舎統合は丁寧な市民議論で
庁舎統合方針(案)決まる
4月1日に市より庁舎統合方針(案)が発表されました。
あれっ、それは昨年3月に発表されたのでは?と思われる方、昨年発表されたのは、庁舎統合(素案)でした。
当初の予定では、素案を基に4月1日に正式な方針として、発表されるはずでした。
しかし新たに発表されたのは唐突に方向転換された新たな「案」でした。
庁舎統合の基本方針は以下の3点
〇田無庁舎を活用した「暫定的な対応方策」を当面の方策とする
〇2033年(平成45年)度を見据えた庁舎統合をめざす
〇「新たな用地(市中心エリア)」での統合を視野に検討する
耐用年数があと20年ほど残る田無庁舎をギリギリまで活用し、その間に市民への丁寧な情報提供や合意形成を進め、2033年を目途に真の庁舎統合をめざすのですが、先延ばし感が否めません。
突然の方向転換に議会は騒然、追及の末に庁舎統合方針特別委員会が設置されました。
統合方針がなかなか決まらない背景には、合併した「旧保谷市民」「旧田無市民」の市民感情が、庁舎の立地に大きく影響しているからかもしれません。
市民説明会やパブリックコメントの受付が始まっています。
市民サービスを低下させないことが前提ですが、地域感情を乗り越え、将来の財政を踏まえた庁舎建設の市民議論が必要です。
市民会館、中央図書館、田無公民館の合築複合化されます
庁舎統合(案)の発表の陰で、市民文化に関わる大事な計画が大きく動き出します。
老朽化した市民会館を取り壊し、その場所に市民会館、中央図書館、田無公民館の合築複合化施設を建築するものです。保谷庁舎の取り壊しに向け、その機能を田無庁舎敷地内の中央図書館、田無公民館内に移設するためのプランです。
市民会館の耐用年数が迫っているとはいえ、市民にとって突然の提案に感じます。新しい文化施設が新築されることは、この先あまりないことです。
幅広い市民の意見をもとに、慎重に議論すべきです。
(市議会議員・後藤ゆう子)