今回の解散は、持論を認めない一派との党内抗争の決着を、衆議院を解散して総選挙の場に持ち込んだ、いってみれば、国会の私物化。
結果は小泉自民の大勝で、狙った通りに有権者が反応しました。
以前土井たか子氏が「ファシズムは人気者の顔をして現れる」と明言を吐きました。真実でなければよいけれど。
まもなく、イラク特措法の期限がきれます。
イラクに大量破壊兵器は存在せず、アルカイダとフセインは無関係であったことをブッシュ大統領が認めてしまった今、あの戦争の正当性はいよいよ崩れ、その戦争にいち早く加担した小泉首相の判断ミスは厳しく追求されなければならないのに、なぜ、こんな選挙結果になるの?
都市部で圧倒的な支持、特に若い世代の支持率が高かったとのこと。
それにしても、フリーターといわれる階層が多くを占める若者世代が小泉政権にかける期待とはいったいなんなのでしょう。
郵政を民営化すれば、経済が活性化されるのだそうです。企業の黒字が増えれば、年金や医療の事業者負担をパートやアルバイトに拡大するでしょうか。
小泉政権が格差是正のためにどんな政策を実現させるのか、私には見えません。
若者の多くが、この社会に不安を感じていないのだとすれば、これこそが問題かもしれません。