文教厚生委員会 視察報告 その1

粕屋北部在宅医療ネットワーク

6月26~27日 文教厚生委員会の行政視察で福岡に行ってきました。26日は福岡県古賀市 福岡東医療センターで粕屋北部医療圏ネットワークについての説明をお聞きしました。
「粕谷北部在宅医療ネットワーク」は、地域の医師会、自治体、消防署、病院が協力し、在宅医療を支援するシステムです。患者さんの了解のうえで患者さんの情報をかかりつけ医と2次病院が共有しているので、安心して救急医療を受けられます。
このシステムに登録する地域医療機関は古賀市は100%です。利用者の登録も増え、現在では700人を超えているそうです(粕谷北部の65歳以上人口、約12900人)。住民向けの説明会もこれまで36回も実施され登録者拡大にむけての広報活動も続けられています。 利点として、地域ぐるみで一元的な介護・医療が可能になる 在宅医療に関する家族・かかりつけ医の不安をサポートできる 高齢者の救急医療の現場での安全性を高める 高齢者のかかりつけ医を持つことの推進 などが挙げられました。今後は登録者拡大、ネットワークの電子化、対象地域の拡大  小児救急への応用、などこのネットワークの拡大に努めるそうです。生活者ネットワークは、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために、相互扶助の考え方に基づき市民自らもサービスの供給主体となり、地域福祉システムを構築し、介護の社会化をすすめてきました。さらに「福祉のまちづくり」をすすめるうえでは、地域医療のネットワーク、訪問医療の充実が重要と考え、政策にしています。
今回の視察をとおして、西東京においては、まず医師などの専門家、行政、市民もともに「地域医療」に対する共通の認識をもつことから始める必要性を実感をしました。
現在見直し中の後期総合計画の基本計画や西東京市地域福祉計画の中に、地域ケア・ネットワークの構築にむけた視点をいれるべきです。

板垣洋子