子どもが意見を言う場ー子ども区議会を傍聴して

本会議場で子ども議員による議員提出議案の提案
本会議場で子ども議員による議員提出議案の提案
25日、葛飾区子ども区議会を傍聴させていただきました。こども議員は、小中学校からの推薦と、公募そして少年の主張大会参加者で、区議会定数と同じ40人が定数です。午後2時に開会、本会議での一般質問、その後3委員会そして本会議、終了は5時前でした。
今年は小学生14人と中学生25人による子ども議員が、本会議では7人が一般質問を行い、3委員会では32人が質問を行い、すべての子ども議員が質問をおこないました。(1人欠席)
身近な生活のなかで起こっていることを、しっかりと見つめ、問題としてとらえ、自分の言葉で質問をする子ども議員。どの質問にもただただ頷かされました。対案を提案する子ども議員もいました!どれも大変わかりやすい質問で、身近な生活の課題を解決するために、子どもの目線で議会で提案する・・・んん?私たち生活者ネットの「代理人運動」と同じ!?。
子ども区議会議員提出議案「葛飾区民の生活をさらに良くするための決議」が、最後に本会議で議決されました。福祉・健康・医療の充実について考える、環境保全とマナーの向上について考える、学校教育の充実について考える、安全な町づくりについて考える・・・これらのことを全ての区民が考え努力することを強く求めています。子どもたちも区民の一人としてしっかりと考え、できることから実行していきます!と決議文が読まれ、子ども自身がもっている力を再認識させられました。
葛飾区から頂いた昨年度の会議録には、子ども議員のアンケートが載っていました、参加して良かった、今後も続けたほうが良いとの回答は90%以上です。子どもの意見発表の場を感謝する意見、子どもの意見はもっと取り入れる方が良い、他の子ども議員の質疑が参考になった、今後も続けたほうが良い・・等の意見もありました。
子ども議会は、「西東京市子育ち・子育てワイワイプラン」の中にも検討することが記載されていますし、生活者ネットも提案していたことです。実際に傍聴し、西東京市でも葛飾区のように継続実施することの意義を再認識できました。2009年は、子どもの権利条約が国連総会で採択されて20年。条約には第12条で「意見を表明する権利」第13条で「表現の自由」を認めています。そして第5条、第18条で、保護者の責任・権利・義務について述べています。大人は子ども自身の育つ力をエンパワメントする事こそ大切な役割であり 求められる支援だと考えます。
西東京市では、子どもの権利に関する条約の策定にむけて、子どもの権利に関する条例策定委員会から中間報告が8月に報告されています。議会では、条例策定に対して共通理解に至らない厳しい状況があります。

2010年、西東京市に暮らすすべての子どもたちが大切にされ、このまちに暮らしてよかったと思えるまちづくりをすすめていきたい!

板垣洋子