「子どもの権利に関する条例についての陳情」は廃案!?閉会中における継続審査

文教厚生委員会 報告

2010年11月22日の文教厚生委員会では 4件の条例審査と5件の陳情審査が行われました。
9月の議会で継続になった「子どもの権利に関する条例」に関する陳情2件は、委員長から「閉会中における継続審査とすることに御異議ありませんか」の問いかけに、委員から異議なし!という声あり「御異議なしと認め、継続審査とすることに決定いたしました。私から議長に申し出ておきますから御了承願います。」という委員長の台詞で審査終了。
12月には選挙が行われ議員の構成が変わるため、継続した陳情も結果的に廃案となってしまいます。今日の委員会には4,5人の傍聴がありました。一切質疑もなく「継続」になる理由は不明確なまま、このような委員会運営で理解できるのでしょうか?他に3件の陳情審査がありました。
「学童クラブに関する陳情」は、保育時間の拡充と嘱託指導員の処遇改善に努力をされるようにと意見を付して趣旨採択。職員のことは、正規雇用を要望されており、現実的に厳しいことは明確です。それでも陳情者の気持ちを酌んでの趣旨採択という結論になりました。
「公立保育園で自家用車による送り迎えを原則禁止を求める陳情」と、「市内商業企業に対し健康増進法を遵守するよう指導を行うことを求める陳情」は、いずれも否決。しかも後者の陳情は書面審査で採決になりそうな流れもあり、議論を避けるようにも見受けられました。
議会は、陳情という形で提出された市民意見に対して向き合ってきちんと議論をすることが議員の役割だと当然のことだと思います。今日参加した西東京・生活クラブ運動グループ地域協議会主催の「まちづくり意見交換会」でも西東京市議会の「陳情の取り扱い基準」が話題となりました。市民の声を聞き、権利として保障されて提出された請願、陳情に対しては、参考配付せずきちんと議論すべきだ!ということが、全員一致の意見でした。