どうなってる?議員の視察 西東京市の場合

みなさんは、視察と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?

「舛添知事の欧州視察、19人で5000万円」「リオ・オリンピックの視察に都議28人が6200万円超の予算」などと聞くと、「5泊7日で1人263万円?!高っ!」「視察にかこつけて、公費でオリパラ見たいだけでしょ?」と言いたくもなりますよね。(都議会生活者ネットは「視察は最小限にすべき」との考えで、リオ視察に都議は派遣しません。)

では、実際の議員視察はどんな感じなのでしょうか? 西東京市の場合、視察は主に委員会(企画総務、文教厚生、建設環境など)ごとに行い、それぞれの目的にあわせて時期と行き先を調整します。視察先選びは、①西東京市にない発想や取り組みか、②西東京市が参考にできる事例か、③経費がかかり過ぎないか(基本的に北海道や沖縄はNG)をもとに各議員が事例をリサーチし、委員会の委員長・副委員長がプランを取りまとめます。

庁舎統合方針検討特別委員会は5月9日、10日の1泊2日で、愛知県高浜市と新城市を視察しました。自前の庁舎を手放し、民間事業者とのリース契約で新庁舎を借り上げる高浜市の発想に目からウロコ、自治基本条例に基づき、候補地選びも構想づくりも住民参加で進めてきた新城市の事例からは、西東京市もまだまだすべきことがあると強く感じました。

井の中の蛙にならないためにも、議会も時には外の風に当たり刺激を受けたほうがいい。与野党を超えた「チーム西東京市議会」としての問題意識を得られるような視察プランづくりが重要と感じています。ちなみに、今回の視察の1人当たり経費は約39000万円でした。

市議会議員・かとう涼子