少子化対策基本法にもの申す

少子化対策基本法にもの申す

少子化対策基本法が成立しました。戦後初めて、国が子産み支援に手をつけた法律です。子どもを産み育てるものが誇りと喜びを感じることのできる社会の実現に異論はありませんが、国民の責務「家族と子育てに夢を持つ」というようなことを法律で定めてよいものか。個人の価値を法で規定することは大いに疑問を感じます。そういえば、教育基本法も愛国心などがとりざたされています。今年になってから有事法制、イラク特措法などの法制定が立て続けにおこなわれています。振り返れば2003年が個人の領域に国家が大きく踏み込んだ分岐点の年であったということになるようで心穏やかではありません。