今年7月の国際学会で、東海大地震がおきれば最も危険と発表された静岡県浜岡原発。日本にとって致命的であり、世界的にも未来世代に深く影響する原発災害の不安を抱いた市民から、これの稼動を停止するよう求める陳情が西東京市議会に提出されました。ところが、議会運営委員会では「現在住民が中部電力を相手取って裁判中であり、議会が意志を表明することは司法権の侵害にあたる」との理由から陳情を認めない判断をくだしました。陳情と認めなければ議会では審査されません。私は、陳情は憲法にも保障された市民の権利であるから認めよと主張しましたが少数意見でした。国の原子力政策と密接なかかわりのある政党の思惑があったのでしょうか。市民の権利に制限を加えた西東京市議会の判断は多くの市民から批判の的となるでしょう。
市議会議員・森下のり子