今日おとずれた日野市では、13年度から個室4室、二人部屋1室のほか共用スペースとして食堂、浴室のあるグループリビングが都営住宅の1階に市の施設として設置されています。さぞや希望者が多いものと思いきや、待機者はほとんどなく、2人部屋は開所以来一度も利用されたことがないということでした。
さらに残念なことに、共同生活のできる高齢者が条件のため、要介護認定を受けた方は退所しなければならないということでした。介護が必要になった時点であらたな住居をみつけるのは困難であるし、療養型介護施設や特別養護老人ホームに、ということであれば、結局施設での生活しか選択肢がないということになってしまいます。
帰る道すがら、希望者があまりいないのはなぜか、その理由を分析する必要を感じると同時に、やっぱり病院や特養でなく、自宅に近い環境で地域で支えあって暮らし続けたい。そのための住宅はどうあったらよいのか、あらためて考えさせられました。
江戸川では行政の支援は受けずにグループリビング方式の集合住宅が建設予定です。日野と同じく、コーディネーターが常駐する他、同じ建物にコミュニティーレストランを配置し、介護サービス事業所やクリニックが入ることで介護・医療面のケア−にも備える体制です。こちらは10室のうちすでに6室が予約されているとのこと。日野のケースとなにがどのように違うのかもう少し研究する必要がありそうです。