先日、市内の小中学校の喘息患者数の調査結果を見る機会があった。16年度の数字で、最も罹患率の高かったのが、青嵐中、その次が向台小ということだ。私がショックだったのは、二校とも、交通渋滞地域からは距離のある学校だということだ。車の排気ガスと喘息の因果関係はかなり以前からいわれているが、今回の結果をどのように理解すればよいのだろう。多摩地域全体を調査した団体によれば、道路、車公害よりも別に影響を与える要因があるのではないかということだ。学校間の格差もあることから、地形や気象といった自然環境よりも、人為的、人工的な条件が要因となっている可能性が高い。元々環境のよいところで、罹患率が高い場合には、汚染物質の発生源をきめ細かく調査する必要があるとのことだ。団体は、ごみ焼却場や、工場などのからの煤煙の可能性も考えられるとしている。
清瀬、東久留米、西東京市のごみを共同処理している柳泉園組合は、18年度以降にリサイクルすることになったプラ容器以外のプラスチックを、可燃ごみとして回収するよう各市に求めている。焼却炉の温度管理のため、助燃剤の変わりに燃やされていたプラ容器がリサイクルに回るので、今後はそれ以外のプラスチックを燃やすということのようだ。
プラスチックには様々な化学物質が添加されているが、その情報公開も焼却による安全性の確認もされていない。安易な焼却が、子どもたちの健康を脅かしているのではないか。大人の責任が問われている。
「プラスチック焼却」安易にすすめてはいけない!
ダイオキシンや重金属の排出で懸念される子どもたちの健康被害
市議会議員・森下のり子