親支援プログラムの実践から

完璧な親はいない

 私は、初めて母になったとき、たくさん戸惑いながら子育てをしました。
育児書も読み、検診では熱心に質問し、たくさんのアドバイスをうけ、一生懸命、必死に毎日を過ごしていました。
でも、安心するどころか不安は募る一方。長男が1歳3ヶ月のころ、急に歩かなくなりました。清瀬の小児病院でも検査し、異常は無いということでしたが、心配はぬぐえず、すべてが私の責任のように思え、落ち込む一方でした。おなかには次の子がおり、2人も育てられるのかとますます不安に。
「完璧な親なんていないよ、あなたはがんばっているじゃない・・」って言ってもらえたらどんなに気持ちが楽になったか・・・。 それから15年もたったころ、私は「カナダで生まれた親支援プログラムNobody’s Perfect −完璧な親はいない−」という親支援のプログラムに出会いました。そして、やっとあのころの私を認められるようになり、今の自分も認められるようになりました。
私は「Nobody’s Perfect」の言葉に魅せられ、親支援プログラムについての講習を受け、Nobody’s Perfect Japan認定ファシリテーターとなることができました。
その後、東村山、小平、そして西東京でこのプログラムを実践してきています。この活動の中で、かっての私と同様に自分を責めたり、不安を感じながら子育てをしている多くの若いお母さんたちに出会いました。
子どもの時代から一度も赤ちゃんに接したことがないまま親になる人、周りからの支援を得られない人、周りに相談する人がいない人・・・本当に、子育ての環境や状況は厳しいことを実感します。
妊娠・出産から子育てまで、切れ目なく親支援をしていくことが重要であり、私は、そのような政策を実現していきたいと思っています。

(板垣洋子)

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