なんじゃもんじゃ

5月中旬、東大の演習林に行き、なんじゃもんじゃの木を初めて見ました。
なんじゃもんじゃと呼ばれて親しまれているこの木は、モクセイ科の落葉樹で、雪のように白い花咲く木として全国各地に移植されているそうです。木に近づくと、風が強かったせいか、白い小さな花を沢山つけた枝が風にゆれ、香りはほとんど無いと聞いていますが、ほんのり甘いにおいがしたように感じました。
演習林の中をぐるりと回ったのは、初めてです。ひっそりと人気は無い樹林の中、迷ってしまうかと一瞬不安にもなりました。歩道(?)には、ロープが低くはってあるので、それにそって歩けば入り口に戻れるようになっていました。やわらかい土の道で、足元に優しい感覚が残ります。雨が降りそうな天気だったせいか、山の中に入ったようなにおいがします。
この演習林は9.12haそして隣接する東大農場は22.2haもの広さがあり、両者が一体となり自然生態系を作っています。ここには、オオタカの巣があり、けもの道からは夜たぬきが出没するとも聞いたことがあります。新青梅街道の近くとはとても思えない自然豊かなところだと今更ながらに驚いてしまいました。東大農場が千葉県検見川への移転が決まって4年目になります。今、市民団体が東大農場の移転中止と存続を求める3万人署名を行っています。生活者ネットも署名活動に参加しています。
西東京の緑比率は市民団体の調査では約21%になったという報告があります。2004年に策定された西東京市の「みどりの基本計画」の中には、緑被率はおおむね30%を維持していくことを目指すとあります。しかしながら、市内は宅地開発などが進み、緑は減少の一方です。西東京市の緑は、この東大の演習林や農場、屋敷林に支えられているのが現状です。この貴重な「都会の中のオアシス」東大農場の緑豊かな自然を守っていかなければ・・・・
ひとりでも多くのひとに実際にこの「緑」を実感してほしいと強く思います。(東大農場存続の署名は今月末までです。)署名用紙は西東京生活者ネットの事務所にもあります。