障害者就労支援センター 「一歩」見学記

 4月25日、障害者就労支援センター「一歩」の見学に行きました。

 このセンターは、西東京市西原総合教育施設内にあり市内の「障害者就労支援事業」として03年10月に設立されました。働きたいと考える知的・身体障がい者が、安心して働き続けられるよう身近な地域においてハローワーク等との連携をとりながら就労と生活の相談支援を行っています。
 現在、職員4名、登録者46名です。一人一人障がいの状況、得意とするもの、就労意欲などが異なるため個別対応が必要です。
最近、就労に向けて「一歩」の中に作業の場を作り、その中で、自分で考え解決できるよう促すことが一般就労につながったとのことで、職員の努力に大変感動しました。
 また、就労継続のためには、事業所を巡回し、情報を共有し対応していく事も大切で、一担当職員に登録者10名が限度というようなお話でした。まだまだ障がい者受け入れに消極的な企業も少なくないようです。

 生活者ネットでは、市役所内で就労に向けての実習ができるよう提案してきました。市役所には障がい者のできる仕事があり、障がい者が「庁舎内実習」で職員や市民とかかわりあうことで、社会性を学んだりできます。
 また多くの職員や市民が、障がい者の就労支援への理解を深められます。今回の見学で、西東京市役所での実習が実施される可能性があるという前進したお話を聞くことができました。
 
 いずれにしても、職場でともに働く方々の理解と包容力が求められます。誰もが一社会人として必要とされるまちであってほしいと見学を通して感じました。

福祉部会 佐藤たか子