健康年金課長から、制度について丁寧に説明いただきましたが、制度の運営や財政の仕組み等、普段聞き慣れない内容に難しかったとの感想もありました。
参加者からは、国保の加入者や健保組合などの扶養の方からも、新制度への移行で保険料はどれぐらいになるのか等、質問は切実でした。保険料が、年金から天引きされ、即生活に影響が出て不安という声も多くありました。
東京都での平均的保険料は月額91800円と言われています。個々の状況により金額は変るそうで、個別に健康年金課に問い合わせると教えてくれるそうです。
都道府県単位の広域連合で行なうこの制度は、保険料と医療の地域格差が生じてくることは避けられません。
将来、財政的に運営が行き詰まり、介護保険がサービス減になっていったように、その先に医療の定額制が待ち受けているような気がします。
(福祉部会・井筒旦子)
〔参考:西東京市市民部健康年金課のパンフレット〕
対象となる人
75歳以上の人は全員「後期高齢者医療制度」の対象となります。今まで健保組合などの被扶養者も対象となります。
保険料
所得などに応じて決められた額を全員が納めます。原則として年金から天引きされます。健保組合などの被保険者だった人も保険料を納めます。
保険証
新しい保険証が一人に1枚交付されます。1年以上滞納すると、保険証を返還し「資格証明書」が交付され、医療費はいったん全額自己負担になります。
後期高齢者医療制度の運営のしくみ
本人が医療機関で支払う窓口負担を除いた分を、公費(国、都、市)が5割、若年者の保険料から4割、残りの1割を高齢者からの保険料で運営していきます。