昨年、調布市の中学校給食を視察しました。同市は親子方式で実施されており、小学校の給食室で中学校の給食も一緒に作り、中学校へ運んでいます。
食育にも積極的に取り組み、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、試食した給食は、率直においしいと感じました。
西東京市の給食運営審議会の答申でも、家庭弁当の現状は、かならずしも成長期にある中学生に必要な栄養がバランスよく摂れていないのではないかという懸念が出されていました。成長期の子どもたちにとってふさわしい昼食を確保できる点で、給食はやはり評価に値します。
また、保護者からも、ぜひ中学校給食をという多くの要望も聞いています。
財源の情報公開を
調布市の中学校給食の経費は、初期投資で約7億円、その後のランニングコストが毎年約2〜3億円だそうです。西東京市とは条件が違いますが、学校数も生徒数も西東京市のほうが多いので、給食にかかる経費が調布市を下回るとは思えません。
今議会で、今年9月までに、財源問題も解決させるという答弁がありました。しかし、給食実施で増える経費は、他で減らさなければなりません。何を削減するのかは、まだ明らかになってはいません。こういった負の要素もあわせて、実施に伴う財政的な影響を早急に市民に知らせることが、真の情報公開と考えます。
なお、スケジュール通りに財源問題を解決しても、給食の実施時期については未定です。
市議会議員・保谷なおみ