柳泉園議会 報告

小金井公園も候補地!? 腑に落ちない

30日は、2008年度第2回柳泉園組合議会定例会でした。今回の主な内容は、2月1日〜4月30日までの行政報告の承認と、小金井の可燃ごみ受入れによる平成20年度一般会計補正予算の審議でした。行政報告では、小金井市可燃ごみ広域支援関係について議論になりました。「可燃ごみ焼却処理委託契約書」などの資料から、2008年4月1日〜2009年3月31日までの契約期間、435トン(1トンあたり45000円)の可燃ごみを受け入れるが、2009年2月までに新ごみ処理施設の候補地を決定することが条件。受入れ量は昨年度計画比54トン減、実績比17トン減という内容になっています。

この柳泉園が小金井市のごみを受入れる広域支援を継続する条件として、候補地を数か所に絞り込むことを第1回目の議会で説明されていました。そして小金井市が絞り込んだという候補地は5か所。しかし、そのうち1か所の民有地は所有者に打診し、開発計画が進行中ということが確認されて削除されています。また、残りの4か所のうち2箇所は都有地の公園です。都に打診したのかどうか、疑問ですし、常識的に厳しいことが明確な公園を候補としていることには全く驚きです。「都に了解をしたうえでの候補地なのか」という質問に、他団体のことなので口をはさむ立場ではない、というのが野崎管理者の答弁です。「絞り込む」という言葉の意味は、「所有者に相談しないで勝手に絞り込む」ことも含まれると言っても過言ではありません。そうなると、2月末までの候補地の「決定」についても、何をもって「決定」とするのかが曖昧です。「2月末までに決定しなければ打ち切る!」と野崎理事者は答弁しますが・・・「決定」という中身の確認は他団体ではできません。と来年の2月の答弁が予測できます。・・・相手の言葉を真に受けるしかないのが自治体との関係なのか?市民の感覚からは少々無責任とは言えないのだろうか? 来年2月、また議論になることが予測できます。
小金井市の問題ですが、決して他人ごとではありません。西東京市も自区内処理ができていません。簡単便利に焼却して終わりにしては解決しません。焼却以外の方法でごみを根本的に減らす努力を本気で進めていかなければ、ごみのツケまで次世代に残してしまいます!

東京都内でのごみの扱いに違いがあることに対する質問もでました。「柳泉園のクリーンポートは軟質系プラスチックの焼却に耐え得る能力を備えているが、感情的なものを配慮する必要があり現状の方法をとっている」と野崎管理者は答弁しました。「では、感情的にプラスチックを分別しているの?」と呆れてしまうような答弁に聞こえてしまいました。

もうひとつ、長くなるので省略しますが、契約金額250万円以上についての契約21件の状況報告がありました。柳泉園は特殊な施設だから特殊なやり方で予定価格を決めているというような説明もありましたが、その根拠も実に曖昧。これも感情的なのかしら?と聞き間違いかと耳を疑いました。

板垣洋子