不登校児童・生徒などへの対応について

12月議会報告 一般質問 その2

Nicomoルーム やわらかい日差しが入るここでおしゃべりも可
Nicomoルーム やわらかい日差しが入るここでおしゃべりも可
議会の一般質問で取り上げたことの報告をします。西東京市内における いじめや不登校などに関する相談は昨年度実績で381件、延べ回数は5641回と増加傾向の報告があります。子どもの抱える問題も複雑化し困難な状況に直面しているケースなどの解決に向けて、学校内だけでかかえる問題でなく、教室と教育と福祉を結び、子どもとその子どもを取り巻く環境に目を向けた調査や改善が必要。どのように対応しているのか?子どもを取り巻く人や機関とは連携体制はとられているのか?環境改善は図られているのか?
何を重要とした対応がされているのか?

→不登校その他さまざまな問題を抱えた子どもたちに対して、問題の要因や背景が多様なため、対応には個々の児童生徒への適切な配慮が重要となる。子どもを取り巻く環境の整備や福祉等の関係機関との連携が必要となるケースも多い。家庭と学校、教育委員会との連携、既存のネットワーク機能の活用、要保護児童対策地域協議会のケース会議やサポートチーム会議の関係機関との連携を図っている。その子どもにとってどのような支援が必要なのかという共通の考え方のもと、個々のケースに応じた対応をとっている。今後も教育委員会をはじめ、その他の関係機関がそれぞれの役割を活かし、互いに調整し合ってきめ細やかな対応を図っていく。
子どもの健やかな成長に必要なことは何か、どのような支援が有効かということを第一に考えることをスタンスにしている。これに基づき、教育委員会内部、関係機関と連携、養育困難な家庭への福祉的な援助の検討、さらには医療機関につなげるなどの環境調整を行っている。

教育委員会の言う「子どもの健やかな成長に必要なこと」、それがその子にとって最善の利益を優先されているのか?その子どもにとって安心できる、信頼関係のなかで対応がされているのか?そのことの確認が質疑のなかでは時間が足らずできませんでした。
私は、11月にスクールソーシャルワーカー(SSW)の活動について学ぶ機会がありました。SSWの基本原則は、子どもの利益の最優先、自己決定、秘密保持。その目的は、さまざまな困難に直面している学齢期の子どもたちの生活の質を高めることとです。「困難」のとらえ方やその対応、子どもをとりまく環境改善の方法などを聞き、スクールソーシャルワーカーが教育の現場に入ることの意義や可能性を知りました。
西東京市でも、SSW活用事業が行われ、福祉分野経験者1人、教育・心理専門家2人が教育相談センターに配置されています。また、昨年12月からニコモルームも開設され、先進的に試行事業もすすめられています。
地域の子ども一人ひとりが豊かに過ごせるよう、そのような対応となっているのか、今後も調査などしていくことが必要と考えています。

板垣洋子