トランジション都留の「かとうさんちのくらし」

トランジション・タウン都留を訪ねて その2

主食のお米を自分たちでつくる加藤さんの田んぼ、手前がカルガモ小屋。
主食のお米を自分たちでつくる加藤さんの田んぼ、手前がカルガモ小屋。
「トランジション」とは、「移行」を意味し、地球温暖化やピークオイル問題に対して化石燃料に依存しない地域づくりを目指す考え方です。
都留市はアクアバレー行動を打ち出し、小水力発電所や県産材を使ったエコハウスを建設しています。そして、「トランジション都留」は、行政や地域と手を組みながら、地域まるごとトランジションタウンになることを目指しているグループです。
ツアー後半は、エコハウスの2階で、「トランジション都留」「都留環境フォーラム」のメンバーの加藤さんから話を聞き、その後、実際に加藤さんの田んぼや暮らしを見せていただきました。
まず見せて頂いた加藤さんの車は、廃油を使って走るエコカー。ご自身の改造で、廃油は地域で揚げ油の廃油を頂いているそうです。田んぼに行くとカルガモが4,5羽気持ち良さそうに稲の間をすいすい。ご自宅は手作りのエコハウス。鶏小屋の戸を開けると、鶏が出ていき地面をつつきながら自由に動きまわります。大人数の私たちには全くおかまいなしの鶏に驚きましたが、鶏も安心して暮らしていることが伺えます。ここで3人のお子様と家族5人で暮らされています。
「今一番良いと思う選択をした」という加藤さん。心(地域に貢献する気持、地球・宇宙・何世代後の暮らしを感じる感性)、知恵(地域に根付く暮らしの知恵、パーマーカルチャーや自給自足の知恵)と実践(農的&持続可能な暮らしの実践、とにかくやってみようというフットワークの軽さ)をKey Wordに、都留できちんとしっかり係り、地域からの信頼も得ながらの暮らしを垣間見せていただきました。
流れる汗をふきふき話す加藤さんは本当に明るい!鶏も愛犬もゆったりと安心してここで共に暮らしていることが良く良く伝ります。もちろん相当の力を注がれていることには違いありません。加藤さんに一家の暮らしには、生活に底地があるようで、とても刺激的で魅力的でした。
暮らしの豊かさとは、生活することとは、大切にしていくべきことは・・・?と、思い考えさせられたツアーでした。加藤さんの暮らし