9月の議会に、「子どもの権利に関する条例」に対する陳情が2件提出されました。
1つは、子どもの権利条例策定委員会の中間報告を踏まえた条例の早期制定を求める趣旨の陳情。
もう1つは、子どもの健全育成に重点をおいた条例を求め、また子どもの救済機関であるオンブズパーソンの設置よりも今ある相談・救済機関の充実を求めた陳情署名(1032人署名)です。
これらの陳情が提出される背景には、西東京市が現在「子どもの権利に関する条例」の策定途中にありますが、昨年8月に「子どもの権利に関する条例策定委員会」から検討結果として条例要綱及び解説等が、市長に中間報告されており、その内容について議会のなかでも「子どもの権利」についての理解が深まらない現状にあると考えます。
子どもの権利条約は1989年国連総会で採択され、締約国・地域は193で、日本も1994年に批准し、未締約国はアメリカとソマリア2カ国だけです。
西東京市の次世代育成行動計画「西東京市子育ち子育てワイワイプラン」には子どもの権利条例の実現が基本理念の1番目に掲げられています。条例制定もこの計画に位置づいています。
社会問題となっているいじめや虐待などが西東京においても課題であることは、、子どもの権利策定委員会の調査でも明らかです。また議会の質疑の中でも、子育て相談は増加傾向にあり、いじめや不登校の問題、貧困世帯の子どもの問題への対応が求められています。この状況を変えるには、これまでのように大人たちの一方的な制度ではなく、子どもの最善の利益を中心におき子どもと一緒に制度をつくっていくことこそが必要です。
しかし、今回の陳情2件は継続審査となり、条例案の市長提出もこの先、不明確であり私の任期中の条例制定は厳しい状況です。生活者ネットワークの政策委員長・石田ひろこさんは、西東京市子どもの権利に関する条例策定委員を務めてきました。また、学校と保護者の方たちのネットワークを繋げた小中学校のPTA会長としての活動、育成会の役員や施設開放の管理者として子どもたちの理解者となり寄り添う活動を地元で進めて来られました。
12月26日、西東京市議会議員選挙です。生活者ネット・板垣の議席を石田ひろこさんに渡していきます。
「子どもの権利に関する条例」を制定し、子ども施策の充実実現にむけて力発揮していく石田さんに、バトンタッチ!