新都知事の誕生に寄せて
都知事選が終わり新しい都知事が誕生しました。
新たな都知事が誕生するきっかけとなったのは、「政治とカネ」の問題が問われた舛添前知事の辞任によるものです。
6月の都議会で、都議会生活者ネットは、事実を明らかにするために百条委員会の設置を求めましたが、否決されました。新しい都政がスタートしても、問題をうやむやにすべきではありません。
また、1人263万円もかけ28人の都議会議員がオリンピック視察に行くことも問題になり取りやめとなりました。生活者ネットは当初より同視察に反対し、参加しないことにしていました。
貧困対策、子ども支援など、山積する課題を解決するためにも、クリーンな政治で信頼を回復することは急務です。
小池都知事は初の女性知事ということで期待が高いようで、小池さんが掲げるスローガン「都民が決める 都民と進める」に異論はありません。しかし、これまでの言動からは、格差社会を是認する新自由主義を標榜し、多様性を認めるといったこととは反対に社会を統制しようとする手法を重んじ、また、核武装をいとわないといった政治的立脚点には危ういものがあります。
生活者ネットは、人々の暮らしを犠牲にすることがいよう、これからも生活者の視点でチェックしながら、活動をすすめていきます。