緊急 教育長のパワハラ「疑惑」について

12月21日の本会議で出された「保谷なおみ議員の一般質問による教育委員会の
パワーハラスメント疑惑問題調査特別委員会の設置に関する動議」に対し、生活者ネットワークは賛成しました。
挙手少数で動議は否決されました。

ことの発端は、12月8日の第4回定例会一般質問で、自民党の副幹事長である保谷七緒美市議が
「あくまでもうわさ」と断った上で、教育長のパワハラ「疑惑」を質し、その進退を迫ったことにあります。

この事態を受け、生活者ネットワークでは、
教育行政のトップによるパワハラ「疑惑」が真実であるか否かを明らかにすべきこと、
もし真実であれば、
その被害者が不利益をこうむらないための配慮をしつつ調査すること、
任命権者である丸山市長の責任を問いただし
教育長への是正勧告を早急に行うよう求めること、
再発防止を含む対策を講じるよう求めることが必要であると考えました。

同時に、議員が議会の場において「うわさ」に基づいて進退を迫ることは、
議員の議会での発言が有する責任とその重さにかんがみ、
果たして適切であったか、問われるべきものと考えておりました。

しかし、件(くだん)の一般質問から8日後には、教育長から辞職届が出されるに至りました。
教育長の辞職理由は「一身上の都合」とされ、
疑惑が明らかにされないまま、事態は幕引きを迎えようとしていました。
執行部の説明からは、この重大な局面において任命権者であるはずの丸山市長が、
事態を我が事として真摯な対応をされている様子も感じ取れませんでした。

このままでは議会として、市民への説明責任を果たすことができない。
それが、私たち生活者ネットが動議に賛同せざるを得ないと判断した最大の理由です。
百条委員会は強い調査権を持つ委員会であり、まさに苦渋の決断でした。
しかし、自民党、公明党、民主改革フォーラムによって動議は否決され
(共産党は可否を示すことなく退席しました)、真相究明の道は閉ざされました。

すでに報道を見聞きした小中学生の保護者の方から、生活者ネットに対し、
学校や教育行政、子どもへの影響を心配する声が寄せられています。
生活者ネットは、これを機に、教育行政のトップとしてどのような長がふさわしいか、
市民のみなさまとともに議論を深めたいと考えています。

教育長不在という異例の事態を一日も早く解消し、
真の意味で子どもの立場に立つ教育行政のトップを迎えられるよう、
私たちは最大限、尽力してまいります。