「やまぼうし」スタディーツアー 報告
障がいのある人たちの24時間ケアシステムの構築を目標に、多様な事業に取り組むNPO法人やまぼうし(日野市)の障がい者の就労支援の場など10施設を見て、そして、味わってきました。
最初の衝撃は廃校になった小学校をそのまま利用して、市民が自由に使える場所にしている「ディーセントワーク平山台」です。
放課後クラブ、保育園や市民が運営する文化スポーツクラブなど。そして、やまぼうしの運営する給食室を利用してのお弁当づくりと、昇降口を利用したパン工房。
「ユギムラ体験市民農園」の周辺は、川辺には福寿草が咲いており、広い畑をひとまわりすると、折々の季節を感じることができそうです。点在する家の雰囲気も、どこか他県へ旅行したようで、急がない「スローワールド」空間でした。
やまぼうしは、この市民農園に使用料を支払って利用しているとのことです。
大きな納屋では、映画鑑賞会などのイベントが行われるそうで、ピザを焼く窯がありました。
見学中、やまぼうしの利用者が、農作業をしておられました。土づくり、種まきなどいろいろな仕事があり、年間通して作業しないと面白くない、と伊藤理事長が仰っていたのが印象的でした。
どの現場でも、障がいのある人達がイキイキと働く姿に感銘しました。
やまぼうしが、多種多様な事業を展開していくのは、「障がいをもつ一人一人にとって住みやすい場所、働きやすい場所を実現するため」という伊藤理事長の言葉は自信に満ち、そして、楽しそうでした。この言葉に全てが込められているように思います。
昼食は、就労継続支援の事業所として接遇業務を行っている法政大学エッグドーム・スローワールドカフェにて。
東日本大震災復興支援フェアメニューの気仙沼産のめかぶがたくさん入ったまぐろ丼が美味でした。
報告:鈴木美紀、高屋恵津子