排除を口にする政治こそ国難だ~独裁か民主主義かが問われる選挙~
10月10日に、衆議院選挙が公示される。
安倍政権下で行われてきたのは、特定秘密保護法で知られたくないことを隠すこと、憲法の理念を踏みにじり安保法と「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法を強行採決と禁じ手とも言われる方法で成立させてきたことだ。
どれもこれも、国民の大多数の反対を押し切っての蛮行である。
そのうえ、モリ・カケ問題では、為政者とそれを取り巻くお仲間による忖度政治が行われてきたことが明らかになった。
あったはずの文書はないものとされ、出てきた証言には証言者を貶めることでなかったことにしようとし、それを追及するジャーナリストには個人攻撃を行う。
こんな政治が許されてよいのか。
特定秘密保護法と共謀罪が成立した先に待つのは、情報隠ぺいと特高警察が目を光らせ密告社会となった戦前の風景でしかない。
一方、「リセットします」と独断で新党を結成し、「排除」を口にするリーダーに、一人ひとりの大切な生活を決めさせるわけにはいかない。
考えが違うものを排除する思考と行動の刃は、やがて市民に向かうだろう。
核武装もいとわない、戦争する国へと推し進める政治家はいらない。
リセットすべきは、この間行なわれてきたアベ政治と小池代表の独裁的手法である。
独裁を選ぶのか、民主主義を選ぶのか
排除の論理を選ぶのか、多様な人々に耳を傾ける政治を選ぶのか
自己責任の社会を選ぶのか、支えあう社会を選ぶのか
そして、なによりも
戦争をできる国にすることを選ぶのか、非戦を選ぶのか
問われているのは、国民一人ひとりに違いない。
排除の政治に希望はない。
私たちは、立憲主義に基づき、多様な意見に耳を傾け、「草の根の生活からの政治」をつくると宣言し結党した立憲民主党を支持し、全力で応援する。