アクリルたわしがマイクロプラスチックの発生源?!~そしてパブコメ

~プラスチック資源循環戦略(案)に対する意見の募集(パブリックコメント)中~

先日、生活クラブ運動グループ地域協議会の定例会で、「アクリルたわしがマイクロプラスチックの発生源になっている」という話に驚きの声が上がった。

アクリルたわしとは、アクリルの毛糸で編んだたわしのことで、洗剤をつけなくても汚れが落ちることから、環境に負荷を与えないと愛用している人も多い。
環境に良いと思っていたのに、汚染を引き起こしているとあっては、驚くのは当然といったところ。かくいう私もそれを知ったのは、数か月前でごく最近のこと。

マイクロプラスチックは、歯磨きや洗顔料のスクラブなども原因となっており、それを食した魚から検出され、植物連鎖によって人間にも影響を与えていることがわかっている。

プラスチックの海洋汚染については、海洋生物たちの被害を受けた痛々しい姿をとおして多くの人々に認識されてきており、今年(2018年)6月のG7サミットで「G7海洋プラスチック憲章」に日本とアメリカだけ署名しなかったことへの批判は大きく、日本政府の判断には憤りを感じる。

一方、欧州議会では、10月、使い捨てプラスチック禁止法が成立した。

日本では、現在、環境省のプラスチック資源循環戦略(案)がパブリックコメントにかけられている。資源循環戦略小委員会に提示され議論された「素案」が、次の小委員会で無修正で「案」として提示され、さらに無修正のままパブリックコメントにかけられているとのことだ。

ぜひ、パブコメにご意見をお届けください。
http://www.env.go.jp/press/106186.html