「3.11を忘れない~福島の今」に参加して
ふるさとの福島から遠く離れて、西東京市内に暮らす避難者の方々は150人。多摩地域では町田市、八王子市に次いで3番目に多いと言われています。
東日本大震災から3年目を迎えた3月のコミュニティサロンでは、福島県双葉町から避難されている半谷(はんがい)裕子さんをお招きし、西東京で過ごされた3年間を振り返りながら、避難者の方々が抱えている困難な状況について、参加者と共有しました。
印象的だったのは、原発の恩恵を受けてきた自治体とそうでない自治体、補償額の違いなどによって、被災者同士の感情がすれ違い、あつれきが深まっているという現実でした。
半谷さん自身もさまざまな困難を抱えると同時に、立場の違いから、同じ被災者同士、ホンネで語り合えない葛藤もあるとのことでした。
震災から3年が経ってもなお、問題は解決するどころか、さらに複雑化します。私たちに何ができるのか、深く感じさせられたコミュニティサロンでした。
西東京・生活者ネットワーク 副代表・後藤ゆう子