「高次脳機能障害」ってなに?~学習会報告
最近耳にする「高次脳機能障害」って何?ということで、高次脳機能障害について、NPO法人VIVID理事長の池田敦子さんをお招きして、10月7日に学習会を行いました。
事故や病気で脳に傷を受け、新しいことが覚えられない、話を理解できない、仕事の手順がわからない、粗暴になるなど損傷した部位によってさまざまな特定の症状が出るのが高次脳機能障害です。外見から障がいがあるとわかりづらく、周囲の理解がとても重要とのことです。認知症との違いは回復するということで、その人ごとに何を補えばできるようになるか、できないことは無理にさせない等、症状に応じたきめ細かい対応が求められます。
厚生労働省による「高次脳機能障害診断基準」ができ、支援が受けられるようにはなったとはいえ、まだサービスが少ないのが現状だそうです。
東京都内の高次脳機能障害者数は約5万人、毎年の推計発生数は5000人で、原因の8割は脳血管障害です。若い人は事故によることが多いようです。ある日突然、誰にでも起こり得ることだと感じました。
お話を聞き、高次脳機能障害の理解に一歩近づきました。
福祉部会・井筒旦子
※NPO法人VIVID:高次脳機能障害専門のNPO。ミニデイサービス、なんでも相談、セミナー開催の事業を新宿区から受託。昨年からは障害者総合支援法に基づく相談支援事業を開始。調査・研究、広報で同障害の理解・普及に努める。