住吉会館 見学記

4月1日にオープンした住吉会館「ルピナス」は、子ども総合支援センター・住吉老人福祉センター・男女平等推進センターの入った総合施設です。
5月13日に、生活者ネットワークの福祉部会と環境部会合同で、車椅子を使ってバリアフリーチェックをしました。オープンから1カ月以上過ぎていたので利用の様子を拝見し、利用者との交流もできた見学でした。
1階は男女平等推進センターパリテ。相談者に配慮された部屋、オープンスペースには図書やパンフレットなど手に取りやすく置かれています。こどもの発達センターひいらぎも1階にあります。2階の子ども家庭支援センター「のどかひろば」にはすでに300組の登録があり、この日は不安定なお天気でしたが、60組ほどの利用があり順調なスタートのようです。のどかには手作りのおもちゃも沢山あり、利用者への心遣いが隅々にまで細やかに配慮され、どの親子も穏やかな表情でした。畳の部屋ですやすやと眠っている赤ちゃんもいました。3,4階は老人福祉センター。3階の機能訓練室は広々とし、トレーニングマシン等が置かれていますが、機能訓練師がいないとマシンは使えません。有効な介護予防プログラムが実施される日は間近(?)。その効果の検証も必要です。入浴施設では、入口付近で入浴前後に血圧測定もしてもらえます。奥のマッサージ器でくつろいでいらっしゃる利用者からは、車椅子の私たちに気遣い、声をかけて頂きました。4階では、大広間を2部屋として使用中。和室はサークル活動中。絵を描いた片付けをされながら「本当に便利で有難い」と話して下さいました。「申込者多数につき抽選・・・」と今後の企画への人気を表わす張り紙もありました。3,4階のトイレに非常用ボタンが無かったことが気になりました。
最後に、職員の方からこのセンターへのこだわりをお聞きしました。1階のオープンスペースは、世代を超えてコミュニケーションの輪が広がるようくつろげる椅子やつくえが置かれています。24日のオープニング式典では、この場所で市長、子育てセンター利用者の1歳の女の子とお母さん2組、福祉センター利用者の99歳の女性がテープカットを行い、会館を象徴する演出でした。
ネットでは、利用者にとって分かりやすく利用しやすい施設となるためには、各階、各課を超えて運営が一体化されることが必要と考え、条例の一本化を提案しました。そして「西東京市住吉会館条例」ができています。施設の名前の由来である「ルピナス」の花言葉は「多くの仲間、いつもあなたと一緒」です。名実ともに世代間交流の促進、及び地域社会の活動拠点となるよう、まずは多くの人がこの場に集うことからスタート。見学を通して、その一歩は踏み出していることが確認できました。
・・・見学を振り返り、同時期に建設したエコプラザのような環境への配慮に欠けていると気付きました。この施設では、バリアフリーチェックではなく、エコチェックが必要だったのかも!

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