分けない教育

第4回シンポジウム「障害をもつ子どもの学校生活を考える」

障害をもつ子どもの学校生活を考える会主催のシンポジウムに参加しました。
「みんなで話そう!分けない教育」をテーマに、一部では、元豊中市小学校教員、大阪府立能勢高等学校教育専門員の山口正和先生からの講演「ぽちぽちいこーええとこどりの「ともに」ではなくー」、2部は6年生になる自閉症のお子様の保護者の方からの報告と山口先生、参加者との討論会でした。
山口先生から、具体的な事例によって、特別支援教育や特別支援学校の実態の話し、子どもが成長するモデルがあるということ、本人や保護者の意思を聞かれて学校を決めるということ、一番重い課題に取り組むことによりそれより軽い課題の解決につながる・・・などなどお話があり、「ともに」学ぶということを考えさせられる内容でした。
保護者の方からは、学校でのその時々の子どもたちの対応を聞き、子どもたちの力に感動しました。また紹介された写真もごくごく普通で、障がいのある子どもも一緒に学びあう現場の実践に共感しました。参加者からは、そうは言っても状況は変わっていないのでは、と投げかけがありました。
養護学校の先生からは、学校が大人の論理の中で大人が主役となってすすめられているとの話もありました。学校という教育の場において、子どもが主役の環境整備をきちんとすすめることが、どの子にとっても 子ども自身が生きる力をつけていく場となり、それは、障がいのある子どもにとっても、そうでない子どもにとっても共通して大切なこと。分けることは間違っているという人が多くなること、「分けない!」と言い続けること、一緒にいるなかで、どうしていくべきなのかをともに考えていくことの大切さを改めて実感したフォーラムでした。

ともに学校生活が過ごせるよう、ぼちぼちいこか!

板垣洋子

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