子どものいじめや虐待が止まりません。
このところ、学校でのいじめは減ったといわれてきたのに。
ところが実態は違っていました。
今、報道されている中学生の自殺は教師によるいじめが原因といわれ、教育委員会がいじめによる自殺をもみ消していたケースもありました。「いじめをなかったことにする」、そんな大人の振る舞いが、二重に子どもを傷つけていることに憤りを感じます。
このような現実からすれば、「いじめはよくない、おもいやりを持とう」と子どもたちに教育するだけでは、ことは解決しないでしょう。
ネットは4年前、西東京市を子ども最優先のまちにしたいと提案、子どもの権利条例を定めて、いじめや虐待から子どもを守るための救済制度、「オンブズパーソン」を置くよう求めてきました。子どもからの直接の訴えによって、事実関係を調査し、改善命令を出して解決にあたる専門家、これがオンブズパーソンです。
残念ながら私の在任期間中には実現しませんでした。
しかし、2年前ネットの提案で、子ども、市民が参加してつくった西東京市子育て支援計画「子育て、子育ちワイワイプラン」に、オンブズパーソンの検討が盛り込まれました。
そして、子どもの成長、発達を子ども固有の権利と認め、社会全体が保障していくしくみとして、「子どもの権利条例」の検討が来年度からようやく始まります。子どもに関わる施設や機関の連携で子どもを虐待から救うための「虐待防止ネットワーク」も、昨年、近隣市に先駆けてつくられました。
すこしずつ、私たちの提案が形になりはじめています。
ネットはなんとしても、これから検討される子どもの権利条例の中に、オンブズパーソンの制度を組み入れたいと考えています。
私の任期8年の間に、ここまでこぎ着けました。これからは大友かく子がその実現にむけ、力を尽くしていきます。いじめや虐待から子どもを救うことのできる西東京市にして行くため、小学生の子どもを持つ保護者、子どもの実態がよくわかる当事者、大友かく子にしっかり渡していきたいと思います。
今こそ、子どものオンブズパーソンの設置を
市議会議員・森下のり子